いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

外向感情(Fe)の色々な顔を紹介!~雰囲気作り、それとも…?~

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NeやFiなどの8つの成分は、決して画一的なものではありません。むしろその使い方によってさまざまな顔を見せるようなものです。今回は、外向感情Feのバリエーションについて解説していきます。

 

Fe(外向感情)とは?

Feとは成分のうちの1つで、外向感情(Extraverted Feeling)の略記です。ソシオニクスにおいてFeとは、「情動の倫理」とも呼ばれます。Feは、雰囲気の変化、つまり人々が感情を昂らせたり抑えたりするプロセスを捉え、また、そうした雰囲気や人々の感情をコントロールする力です。そこから、人と人、あるいはグループの中での一体感・仲間意識を生むのもFeの仕事です。

参考:

外向感情(Fe)のバリエーション

自我のFe――Feへの信頼

①主導するFe:ESE(ESFJ)とEIE(ENFJ)

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模範的なFeの使い方をするのは、①主導する機能にFeを持つESE(ESFJ)EIE(ENFJ)です。彼らにとって、雰囲気や人々の感情を動かすことは、自分自身のアイデンティティであり、関心の中心です。

①主導するFeを持つこのタイプは、常に周囲の雰囲気に合わせ、雰囲気に自発的・直接的に反応します。人々が自身のしていることに打ち込めるような活動を探し出し、作り上げます。ものの価値は、それが自分や他人の情熱をどれだけ沸き起こすかと直接に結び付いています。

このタイプの人は、自分が理想的だと思った方向に雰囲気をどんどん進めようとします。たとえば、みんながあまりにも鬱々としていると思ったら冗談を言って元気を出させようとするし、逆に、危機的状況なのにみんながあまりにものんきにしていたら真剣に集中してもらおうとするかもしれません。それでも、感情はできる限りありのままに表現されるべきだと信じています。

彼らにとって、良い雰囲気を作ることはものの価値と大きく結びついており、自分でもどんどん雰囲気を作りだそうとします。こうした積極性は、①主導する機能らしいと言えるでしょう。

②創造するFe:SEI(ISFJ)とIEI(INFJ)

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②創造する機能にFeを持つSEI(ISFJ)IEI(INFJ)も、良い雰囲気を重視します。

Feを②創造する機能に持つ人たちは、個人や集団に、あるいは、風景、自分が居合わせた物理的な環境の様子、自分のいる場所や自分の周りにいる人々との情緒的なつながりといった、生き物でないものに対しても、雰囲気を感じ取ってしまいます。彼らの幸福と心の平和のためには、雰囲気が良いことは欠かせないのです。だから、自分のまわりに直接働きかけたり、あるいはシンプルに悪い雰囲気の元凶と思える環境や人間を追いやったりすることで、良い雰囲気を作ろうとします。

自分の周りの雰囲気に敏感で、良い雰囲気を作り出そうとするところは、①のESE(ESFJ)やEIE(ENFJ)と似ています。しかしこの2タイプにとっては、雰囲気作りは、あくまでも自分の幸福や心の平和という別の目的のための手段です。

SEI(ISFJ)の場合、これは即興的に行われます。そしてそれは、冗談を言ったり、人を笑わせようとしたり、あるいは単純に自分に悪影響であると見て取った人々から距離をとったりするところに反映されています。IEI(INFJ)は、長期的な視点で考えます。だからこの場の雰囲気よりも、むしろ他人が人に向ける長期的な感情の状態に焦点が向けられます。それは、かかわりのある人たちとは仲良くしようとするところや、修復不可能なほどに敵対した人に対して、距離を置いたり保身したりはたまた「予防的に」攻撃をしかけたりするところに、その特徴が反映されています。 

いずれのタイプにせよ、雰囲気作りそれ自体は目的ではないため、①の2タイプほどは雰囲気作りに労力を割きたがりません。そのため雰囲気がひどく悪化している場合は、良い方向へと変えていこうと力を尽くすよりも、むしろ距離をとるなどの方法でそれ以上の悪化を防ごうとします。

超自我のFe――Feへの不信

③規範のFe:LIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)

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①②のタイプと異なり、Feに不信感を抱くタイプがあります。まずは、③規範の機能にFeをもつLIE(ENTJ)やLSE(ESTJ)です。

このタイプの人たちは、特に集団でいるときには、その場に広がる感情的な雰囲気に適応しようと努めます。そして、既にある程度知っている人たちの前では、明るくウィットに富んだ発言をするなどして、良い雰囲気を作ろうとします。しかしこのような努力は、基本的には控えめであり長くは続きません。というのも、情熱以上に複雑で激しい感情を表すことは、このタイプの人たちには難しいのです。大きい声で笑ったりお互いに冗談を言い合ったりするような激しい感情表現が交わされる集団の雰囲気には、どうしても加われないのです。雰囲気を壊さないようにする必要性に自覚的であろうとはするのですが、自分の気分や相手に対する個人的な感情とかち合わないときには、全然うまくいきません。典型的なのは、みんなで軽口を言い合ったり気楽な会話をしたりしている最中に、他人の間違った発言をつい訂正してしまったがために怒っていると思われて、雰囲気に従おうという努力を自ら台無しにしてしまう人です。

雰囲気を読んだり人の感情を良い方向へ動かしたりする努力はしますが、元々苦手であり、長く続きません。雰囲気を読むことは必要だと思いつつも、雰囲気が激しいものであったり、自分の気持ちとズレがあったりする場合には、うまくいきません。うっかり正論を投げて、雰囲気を壊してしまうこともよくあります。

④脆弱なFe:ILI(INTJ)とSLI(ISTJ)

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③のLIE(ENTJ)やLSE(ESTJ)以上に、Feに懐疑的なのがILI(INTJ)とSLI(ISTJ)です。彼らは、脆弱なFiを持ち、雰囲気に合わせたり感情を表現したりすることを避けます。

自分が「バラバラにほどけてしまわない」ように感情に必死で耐えようとするか、さらには大っぴらに強い感情を追い出そうとします。なぜなら、感情を表に出すことは自然にはできないことであり、感情を表に出すと自分が自意識過剰で痛烈な批判に弱いように感じるからです。こういうわけで、このタイプは一般的に感情に波がなく、興奮や混乱にもうわべの関心しかない(politely indifferent)ように見えるのです。感情が激しく表現されるようなグループ活動においては特にそうですが、他の人から「元気出してもらおう」とか「楽しんでもらおう」と企てられるのを非常に嫌がります。

このタイプは、感情を自然に表現することがほとんどできませんし、自分が感情を表現することを「自意識過剰」「弱さ」ととらえます。そのため、周りがたとえ熱狂していようが興奮していようが、雰囲気に流されたりつい感情を表現したりすることを避けます。また、サプライズなどによって自分に感情表現させようとしてくる人を嫌がるのも、こうした事情によります。

 

超イドのFe――Feへの憧れ

⑤暗示するFe:LII(INTP)とLSI(ISTP)

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③④と同じでFeが不得意でありながら、FeにあこがれるのがLII(INTP)とLSI(ISTP)です。

暗示するFeを持つこの人たちは、しばしば過酷な労働に没頭し、楽しみや感情の解放への欲求を満たすことを放棄します。同時に、自分の気持ちを自ら公にすることに対して脆さを感じているのですが、彼らはそういうことをしようとすると悪い感情やストレスが強まって、落ち込んだり突然敵視したりしてしまうのです。感情表現を心地よくさせてくれるような人たち、そして日々を新しくワクワクしたものにしてくれるような人たちに囲まれることを楽しく思います

④のILI(INTJ)やSLI(ISTJ)と同様、感情を表現することに自分の脆さを感じます。しかし、LII(INTP)やLSI(ISTP)は、良い雰囲気を作ってもらったり、心地よい感情表現ができるようにしてもらったりしたいと願っています。

見知らぬ人たちと関わるときには堅苦しく見えるかもしれませんが、自分のことをよく知っている人たちに対してはまったく堅物ではありません。彼らのふるまいはラディカルに変化します。冷静で真面目なロボットは、突然陽気で暖かい人間に変わるのです。

よく知らない人の前ではぶっきらぼうなのに、知り合いには明るくて思いやりがあり、極端です。これは、感情表現するのを得意としないため、仲間内に限定してFeを使いたがることの現れでしょう。

⑥動員するFe:ILE(ENTP)とSLE(ESTP)

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⑤の2タイプと同じく、Feに憧れるのが⑥動員するFeを持つILE(ENTP)とSLE(ESTP)です。

みんながワイワイと笑って冗談を言い、情動的な自由と自発性を感じられるような状況を願っています。しかし、大方自力でこの雰囲気を作り出すことはできないので、他の人が率先して刺激的で楽しい雰囲気を作り出しやすい状況を作るという方法をとります。このような試みに失敗すると狼狽するのですが、そういうときには狼狽を隠すか、不満やイライラをもってそれに対応するかします。

この2タイプも良い雰囲気や心地よい感情表現を求めていますが、自分では得意ではありません。そのため、間接的なアプローチをとることで、別の人たちに良い雰囲気を作ってもらおうとします。

イドのFe――Feへの侮り

⑦無視されたSi:ESI(ISFP)とEII(INFP)

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①②同様、良い雰囲気を作ったり感情を表現するのが得意でありながら、重要視していないのが、⑦無視されたFeを持つESI(ISFP)やEII(INFP)です。

みんなでワイワイ冗談を言い合うような感情的な状況に完璧に打ち解け、長時間それを維持することにも長けています。大抵はそのような雰囲気を自ら生むこともできます。しかし、自分の気持ちがそこに向かっていかないとき、特にそこにいる人たちに内心良い感情を抱いていないときには、そんな雰囲気に意味はないと思います。嫌いな相手を前にしようが自分が嫌な気分であろうが、社会的状況においては「礼儀」として「取り繕う」必要があることはわかっていますが、そういうときには、楽しい雰囲気に合わせたり楽しい雰囲気を作り出したりするために行動するのを拒否します。そこにいる人と親密であればあるほど、そうすることへの嫌気も大きくなります。

雰囲気を読むという「礼儀」は理解していますが、良い雰囲気よりも重要なものがあると考えます。つまり、自分の気持ちと一致しないのであれば、無理して良い雰囲気に合わせる意味はないと捉えているということです。

⑧証明するFe:SEE(ESFP)とIEE(ENFP)

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⑦の2タイプ以上にFeを得意としますが、それ以上にFeを軽視してもいるのがSEE(ESFP)とIEE(ENFP)です。彼らは、⑧証明するFeを持ちます。

ワイワイと冗談を言い合うような良い雰囲気をみんなが楽しんでいるという状況をありがたいと感じます。そしてそういう雰囲気を作り出すのも非常に上手です。しかし、良い雰囲気作りは最優先事項ではないと考えていますし、また、そういう雰囲気を維持したり必要としたりする人々を積極的に求めているわけでもありません。そういったことにあまりに集中しすぎることは、このタイプの人たちには「やりすぎ」に見えるのです。

このタイプは良い雰囲気をなんなく作り出しますが、かなり自然にやります。そして本人は特に雰囲気作りを重要視しているわけでもありません。そのため、積極的に盛り上げようとするのは大袈裟に感じます。

 

出典:Extroverted ethics - Wikisocion