宵のつれづれシリーズは、仕事帰りの電車の中で読めるくらいの軽い記事を書きたいなということではじめたシリーズです。今回は第70回、ソシオタイプとスキルです。
ソシオタイプとスキル
ソシオタイプについて、「私は料理できないから○○タイプじゃないと思うんです」とか「貯金できないから○○タイプかも」「運転が得意なら○○タイプなんじゃないか」とか言われることがあります。
つまりソシオタイプと特定のスキル(のなさ)を結びつけているわけなんですけれども…。
そんなのは!!!関係な!!!!い…ことはないのかもしれん…
この手の話題、どうしても歯切れが悪くなってしまいますね。それには理由がございます。
一応、前提としては、ソシオタイプは、ざっくり言うと、自分が世界をどう見ていて、世界にどう働きかけるかを16個に分けたものです。別の言い方で、どんなことに関心があるのかを16個に分けたもの、とかでもいいかもですが、すくなくとも、決してどんなスキルを持っているかを16個にわけたものではないです。それは覚えておいてください。
ただ…!
好きこそものの上手なれ…という言葉がありますが、関心があることに関してはスキルも身につきやすいです。
たとえば同じように食卓を囲んでいても、「この甘くてシャキシャキしてるのは何だろう?」なんて食材に興味を持つ子どもと、「今日ー学校でねー○○ちゃんがねー××くんとねー…」とおしゃべりに意識が向いていて箸が全然進んでいない子どもがいるとしますね。
この違いがソシオタイプの違いに関わっていそうです。あくまでも例ですけど、前者は「味」や「歯ごたえ」に強い興味を持っているから感覚型なのかなーとか。後者は友達の話ばっかりしてるから倫理型なのかなーとか。
そして、この子たちが大人になったとき、じゃあ「おいしい料理を作る」というスキルを身につけているのはどっちだろうか?と聞かれたら。普通に考えれば、前者の子どものほうなんじゃないかな?と思うわけです。
そういう意味で、ソシオタイプとスキルは全く関係がない……とは言いにくいです。
ただ……!!
人は、必ずしも自分の興味があることだけをやって生きているわけではありません。そして、スキルは生きていく中で、さまざまな事情の上で身につけていくものです。
たとえば、さっきの「おいしい料理を作る」という特定のスキル。ガチで料理が好きで毎日研究しているっていう人もいるし、全然興味ないけど毎日生活のために作ってたら上達したって人もいるわけです。
逆にいくら興味があったとしても、色々なしがらみでスキルを身につけられない場合もあります。他に優先しなければいけないことがたくさんあったり、興味がないフリをしなければいけなかったり…もよくありますね。
まとめ。
最初に言った通り、ソシオタイプはスキルの分類ではないです。なので「私には××というスキルはないから、○○タイプじゃないのかも…」と悩んでいるなら、それはそもそもの前提「○○タイプならこのスキルがあるはず」というのが違うよ~という話でした。
おわり。