いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

第4機能、脆弱な機能

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モデルAの4つ目の機能であり、超自我ブロックの2つ目の機能でもあるのが、脆弱な機能です。その名の通り脆弱で、かつては急所の機能と訳したり、あとは自分を封印する魔法みたいに解釈したこともありました。厨二病。

 

超自我ブロック:

規範の機能:

脆弱な機能

脆弱な機能vulnerable functionは、もっとも無抵抗な場所the point or place of least resistanceとか、痛みを伴う機能painfulとか、傷つきやすい機能sensitiveとか、単に第4機能とも呼ばれます。この機能にある要素は、不満と力不足を感じさせます。人はこの要素の重要性をまったく理解していないのですが、十分に考慮しなければ容易に痛ましい結果がもたらされるでしょう。

しかし、この機能を直接使うのは不安であり疲労を感じさせます。脆弱な機能を使うのがなぜそんなに難しいかというと、これより前に3つの意識の機能(①主導する機能②創造する機能③規範の機能)が出現しているため、理解がより難しいものになっているからです。しばしば、⑥動員する機能の視点から代替策が見つかることがあります。

脆弱な機能を使うことへの心理的な阻害のため、人はたいてい脆弱な機能に関する情報を無視しようとし、極端なケースでは、脆弱な機能がその状況ともっとも関係している場面であっても同じように無視しようとします。この要素がどのように働くのかを理論的に理解したとしても、それを現実の行動規範に応用するのは困難です。特定の現実に起こった状況の中でその重要性を実際に認識することで、脆弱な機能は「発達」させることができます。たとえ自分がこのことを認識しているとしても、大抵の場合は依然として、自分でその責任を負うことは避けようとするか、自分の必要を満たせればいいやと、最小限あるいは非伝統的な方法(他の機能を使うこともある)を開発しようとします。大抵、双対関係の相手がいれば、どうやって脆弱な機能の問題に臨むべきなのかという心配はなくなります。

 

例:

  • 脆弱なFeを持つタイプ(ILI、SLI)は、過剰な感情表現や、形ある具体的な成果に繋がらないようなふるまいを軸に展開する活動の真意がわかりません。むしろ、会話は真面目で要領を得たものにしておきたいと思うのですが、というのも彼らはこのような感情表現には参ってしまい、自分を表現するのがかなり困難になってしまうからです。社交の場面では、喜びすぎたり悲しみすぎたりしないよう感情表現のレベルを下げる努力を真摯に行いますが、こうしたサインを出してしまえば他人の影響を受けやすくなってしまうと信じているのです。(たとえ個人的な決定をするときに少数派になろうとも)集団としての人間がどのように感じるのかについてはあまり高度な基準を持っておらず、そのかわり、自分の主観的な意見や感情を自由に話せる状況を重視します。
  • 脆弱なNeを持つタイプ(LSI、ESI)は、目新しいあるいは奇抜に思われるアイディアを理解するのは、とりわけ自分の生活に目に見える影響がない場合には苦労します。成り行きに任せることはあまりせず、前もって数年間の生活の計画を練ることができます。これによって、自分がいつも通り追求していることができなくなるような予期せぬ問題が生活に生じると処理に苦労し、そして、その手の問題のせいで未来が見えなくなってしまったときにはどんなことでも、ああだったらどうしよう、こうだったらどうしようと怯える傾向にあります。確信が持てないことがあるときには、これらのタイプは、ほんの少しでも変化を与えたりあまりに急で無謀な決断をしたりしないようにするでしょう。そしてその結果、機会を逃すことになります。
  • 脆弱なSiを持つタイプ(EIE、LIE)は、とりわけ自分が非常に重要な問題とみなしていることに関わっている場合、くつろいだり、今この瞬間どうすれば身体の調子を良くできるかに注目したりすることにはほとんど我慢ができません。むしろ、自分の身体の心地よさとひきかえに、長期的な優先度にしたがって行動しようとしたがるのですが、この結果、今の現実に気づけなかったり気を配れなかったりという問題が生じ、自分にかけている身体的負荷や精神的負荷に気づけず、大体の場合リラックスしたり長期的な追求から焦点をそらしたりすることができなくなります。
  • 脆弱なTeを持つタイプ(SEI、IEI)は、個人的になじみのない情報源から与えられた事実を拒否しやすく、自分の視点と理屈だけをもとに決断を下せるとかたく信じています。自分の合理性や能率について尋ねられると自分を守ろうとむきになって、客観的な“事実”なんてものはないのだと指摘しがちです。また、これらのタイプは(日々のメンテナンスや生産的な作業のような)毎日のやらねばならないことや生活面での責任に集中するときに、非常に高いレベルのストレスを経験します。そしてそれは一般に怠惰や過労としてあらわれます。

 

痛みを伴う機能、もっとも無抵抗な場所とも呼ばれますが、これはすべてのソシオニクスの機能の中でもっとも問題になるものです。この脆弱な機能は、意識の機能のなかでは最弱、そしてこの機能に関連するアスペクトは、しばしば、重大な個人的な問題あるいは欠点として受け取られます。脆弱な機能により受け取られた情報は曲解・誤解されることが多く、過大評価あるいは過小評価されがちです。John Beebeのモデルでは、この機能は「トリックスター」の原型と関連づけられています。脆弱な機能を扱わなければならない状況に直面すると、人は大いに不安定になり、自分には自分の気づきや行動そしてその効果を正確に評価する力がないと感じ、正しく進めるにはどうしたらよいのかわからないという気がします。こうした認識は、不安・不快の感情と関わっていることが多く、さらにはパニックを起こすかもしれません。脆弱な機能に集中しなければいけないときはいつでもすぐに疲弊し、エネルギーが枯れ果てたように感じます。にもかかわらず脆弱な機能によってなにか良い成果が達成されると、大きな成功であり光栄であると感じ、たいてい喜びます。

脆弱な機能は不活性で完全に融通が利きません。新しい情報を取り込むのは、特にその情報が過去の経験と適合しない場合には、困難です。

 

次回: