モデルAの第4機能「脆弱な機能」とは?4つの特徴を紹介。

ソシオニクス

ソシオニクスのモデルAについて解説をしています。今日はモデルAの4つ目の機能で、最大の弱点である、脆弱な機能を紹介します。

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モデルAの第4機能「脆弱な機能」とは?

脆弱な機能は、モデルAの4つ目の機能であり、超自我ブロックの2つ目の機能です。超自我ブロックについては以下。

「脆弱」とは”vulnerable”の訳です。他には、

  • 第4機能
  • 痛みを伴う機能
  • 繊細な機能
  • もっとも無抵抗な箇所

という呼び方がされます。「痛みを伴う」は”painful”、「繊細な」は”sensitive”です。「もっとも無抵抗な箇所」は英語では”the point or place of least resistance”で、略して”PoLR”と呼ばれていることもあるようです。

その呼び名からも想像できるように、脆弱な機能はこんなふうに説明されます。

脆弱な機能はすべてのソシオニクスの機能の中でもっとも問題になるものです。この脆弱な機能は、意識の機能のなかでは最弱、そしてこの機能に関連するアスペクトは、しばしば、重大な個人的な問題あるいは欠点として受け取られます。

Model A – Wikisocion

一言で言えば、そのタイプの最大の弱点ということです。

ちなみに当ブログでは、この特徴から、脆弱な機能を「急所の機能」と呼んでいたこともあります。

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各タイプの脆弱な機能

ソシオタイプは全部で16つあり、タイプごとに脆弱な機能の種類(※8つの要素のことです!)が異なります。

脆弱な機能の一覧は以下です。

タイプ脆弱な機能の要素
LII、EII外向感覚(Se)
EIE、LIE内向感覚(Si)
LSI、ESI外向直観(Ne)
ESE、LSE内向直観(Ni)
ILI、SLI外向感情(Fe)
ILE、SLE内向感情(Fi)
SEI、IEI外向思考(Te)
SEE、IEE内向思考(Ti)

各要素については、以下の記事でざっくり説明をしています。

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脆弱な機能の特徴

脆弱な機能の特徴について見ていきましょう。

脆弱な機能は、自信が持てず使用がストレスになる!

脆弱な機能は、超自我ブロックの機能であり、苦手意識がある機能です。自分の脆弱な機能には自信が持てません

脆弱な機能を扱わなければならない状況に直面すると、人は大いに不安定になり、自分には自分の気づきや行動そしてその効果を正確に評価する力がないと感じ、正しく進めるにはどうしたらよいのかわからないという気がします。

同上

脆弱な機能にはとにかく苦手だという自覚があります。なので、脆弱な機能を使わなければいけない場面では、かなり不安定になります。自分が気づいたことは合っているのか? 自分がやっていることは正しいのか? これをしたらどうなってしまうのか? …などと感じ、どうしたらいいかわからなくなります。たとえ頭で理解できたとしても、実際に行動にうつすことはほとんどできません。

この要素がどのように働くのかを理論的に理解したとしても、それを現実の行動規範に応用するのは困難です。

Functions – Wikisocion

さらに、情報を誤って取り込んだり、誤った評価を下したりすることも多いです。

脆弱な機能により受け取られた情報は曲解・誤解されることが多く、過大評価あるいは過小評価されがちです。

Model A – Wikisocion

脆弱な機能のせいでたびたびトラブルが起こりますが、それは脆弱な機能が歪んだ解釈をしがちだからです。他にも誤った情報を信じ込んだり、正しい情報を切り捨てたりすることも多いです。

そのため、脆弱な機能を使うとなると、自信のなさ・どうしたらいいかわからなさがついて回ります。それはとってもストレスです。

こうした認識は、不安・不快の感情と関わっていることが多く、さらにはパニックを起こすかもしれません。脆弱な機能に集中しなければいけないときはいつでもすぐに疲弊し、エネルギーが枯れ果てたように感じます。

同上

脆弱な機能を使わなければいけない状況では、不満や自分の無力さを覚えます。そして自分の中の不安や不快感があふれ出し、パニックを起こすこともあります。脆弱な機能に集中しないといけないときには、めちゃくちゃ消耗して、ボロボロになります。

それにしても、脆弱な機能はなぜこんなにも脆弱なのでしょうか。それは、モデルAにおいては、この機能が4番目の機能だからだと説明できます。

脆弱な機能を使うのがなぜそんなに難しいかというと、これより前に3つの意識の機能(主導する機能、創造する機能、規範の機能)が出現しているため、理解がより難しいものになっているからです。

Functions – Wikisocion

人はふつう、1番目の主導する機能と2番目の創造する機能をはたらかせて生きています。そして、この2つの機能がうまくいかない問題が出てきたときに、予備として、渋々、3番目の規範の機能のスイッチをオンにするのです。

4番目の脆弱な機能は、渋々使う規範の機能ですら歯が立たないときに、よ~~やっと使うことになる機能なのですが、脆弱な機能の順番が回ってくるときには、エネルギーほはとんど残っていないのです。

脆弱な機能は、情報を拒絶して痛い目を見がち!

このように脆弱な機能を使うのはとってもストレスがたまることです。そのため人は、脆弱な機能を使いたがらず、周りから言われても、脆弱な機能に関する情報をなかなか受け入れたがりません

脆弱な機能を使うことへの心理的な阻害のため、人はたいてい脆弱な機能に関する情報を無視しようとし、極端なケースでは、脆弱な機能がその状況ともっとも関係している場面であっても同じように無視しようとします。

同上

情報を無視しがちという特徴は、規範の機能にもあります。しかし規範の機能は、問題が起きれば、対処するために時々スイッチをオンにします。その際はどんな情報でも取り込んで、どんな状況にでも応じようとする柔軟さを見せます。一方で脆弱な機能はというと、問題が起きてもなお、スイッチは大抵オフのまま。脆弱な機能をオンにしたところで、どうしたらいいかわからなくてストレスがたまります。

それに、脆弱な機能は、規範の機能のような柔軟さも欠いているのです。

脆弱な機能は不活性で完全に融通が利きません。新しい情報を取り込むのは、特にその情報が過去の経験と適合しない場合には、困難です。

Model A – Wikisocion

脆弱な機能は、全く融通が利かず、情報を取り込んだり状況に適応したりすることができません。既に経験していることについてなら、ちょっとはマシかもしれませんが、経験がないことだと全く身動きがとれなくなります。

さらに脆弱な機能については、その重要性すら理解できません。これは、重要性を一応は理解している規範の機能とは対照的です。

人はこの要素の重要性をまったく理解していないのですが、十分に考慮しなければ容易に痛ましい結果がもたらされるでしょう。

Functions – Wikisocion

頭では価値をわかっているので、規範の機能の場合は、苦手ながらも時々スイッチオンにして頑張ります。「まぁやったほうがいいことはわかってるんだけどさ…」って感じです。

他方、脆弱な機能は、価値を全く感じません。使ったところで失敗だらけです。本人からすれば脆弱な機能を使う理由は見当たりません。「みんなやれやれうるさいけど…やる意味ある?」これが本音です。

そのようにして脆弱な機能を頑なにオフにしている間に、問題がどんどん大きくなって、痛ましい結果を迎えるはめになるというのはよくある話です。

脆弱な機能は、人の助けを借りるか代替策でしのげ!

このように脆弱な機能は、使っても悲惨、使わなくても悲惨というどうしようもない機能です。そのため、脆弱な機能の問題は“根性”で真っ向からぶつかるより、別のやり方でしのぐほうが効果的です。

人は、脆弱な機能をめぐって2通りの行動をとると言われています。

1つ目の行動は、「自分で責任を負うことは避けようとする」(同上)ことです。脆弱な機能の問題を自力で対処するのはそもそも困難だからです。別の誰か、特に親しい双対関係の相手(双対)がいれば、その人に助けてもらうのがいいです。

大抵、双対関係の相手がいれば、どうやって脆弱な機能の問題に臨むべきなのかという心配はなくなります。

同上

双対は、自分の脆弱な機能にまつわる問題を、黙ってしれっと解決することができます。これは、双対関係が理想の関係といわれる理由の1つになっています。

2つ目の行動は、自分の必要を満たせるだけの「最小限あるいは非伝統的な方法」(同上)を開発しようとすることです。“根性”で問題に挑むのはかなり難しいので、最小限の方法で妥協するか、自分なりの比較的楽な方法を探るということです。その場合は、別の機能、特に6番目の動員する機能で代用しようとするのがオススメです。実際に「しばしば、動員する機能の視点から代替策が見つかることがあ」ると言われていますFunctions – Wikisocion

リンク:動員する機能(準備中)

このように脆弱な機能は、人に任せるか別の代替策でしのぐほうが良く、“根性”で無理に鍛える方法はオススメしません。しかし脆弱な機能を使う経験が、全くもって無駄だと言いたいわけではありません。脆弱な機能は少しずつではありますが、発達していきます。

特定の現実に起こった状況の中でその重要性を実際に認識することで、脆弱な機能は「発達」させることができます。

同上

脆弱な機能は、痛い目を見て、初めてその重要性に気付くことができるものです。だから、脆弱な機能で問題が生じたときには、「今まで『そんなくだらないことどうでもいいじゃん』と思ってきたけど、ないがしろにしたらいけないんだなぁ…」という感じで、1つずつゆっくりゆっくり学んでいくのです。

脆弱な機能は、みんなから承認を得たい!

以上見てきたように、脆弱な機能は、自信はもてないし、ストレスがたまります。重要な機能とも思えません。失敗、失敗、また失敗の繰り返しです。

しかし、そんな失敗だらけの機能だからこそ、成功したときの感動も大きいです。

(…)脆弱な機能によってなにか良い成果が達成されると、大きな成功であり光栄であると感じ、たいてい喜びます。

Model A – Wikisocion

脆弱な機能は成果を出せるとマジで嬉しいです。理由の1つは、シンプルに最大の弱点を克服できたように感じるからでしょう。もう1つの理由は、脆弱な機能は「みんな」の目を気にすることにかかわります。脆弱な機能で成功をおさめると、社会の一員として認められたというふうに感じるのです。だって脆弱な機能に対しては、「みんなやれやれうるさいけど…やる意味あるの?」「みんなできてるのに、自分はできない…」というふうに、劣等感や疎外感を募らせてきたんです。そりゃ、嬉しくもなりますよね。

脆弱な機能における「痛ましい苛立ち」がないことは、人が他者の期待にこたえられているサインであると考えられます。それぞれが、脆弱な機能のアスペクトを理解することで「公的な意見」と同じ意見を持てたらいいのにと願っているのです。

同上

少なくとも脆弱な機能が問題を起こしていない状態は、「みんな」の期待にこたえられている状態であり、自分にとってはとても望ましいことです。

だから脆弱な機能が問題を起こして苦しくなったときは、ついつい成功した自分の姿を空想してしまうかもしれません。つまり、脆弱な機能をバリバリ使い「みんな」から認められる自分の姿です。今はダメダメだけど、頑張ればいつかは恋人が褒めてくれるようになるかもしれない…いつかは友人が自分を認めてくれるかもしれない…いつかは仕事で活躍できるようになって同僚を見返せるかもしれない…。そうやって希望を抱き続けてしまうかもしれません。

しかし残念ですが、そんな日を待ち望んで苦しみに耐え続けるのは、時間とエネルギーがもったいないです。脆弱な機能は、元々やりたいこととは違います。また、いくら頑張ろうとも、失敗を繰り返しながらゆっくりゆっくり発達するしかないものです。となると時間やエネルギーは、もっと優先順位の高いことに注いだほうがいいのです。

いつもいつも脆弱な機能の問題を起こしてしまう。「みんな」は助けてくれない。むしろ「なんでこんなこともできないんだ」と責められる。自分でもそう思う。でもムカつく。どうしたらできるのかわからない。やる意味わからない。でもどうせ自分が悪いんだ。…そんなふうに考えて、どうしようもないほど苦しくなったときは、思いきって別の「みんな」を探すのも1つの手です。恋人なら別れましょう。友人なら別の子たちと仲良くしましょう。仕事なら部署を変えてもらうか、転職しましょう。あなたは確かに完璧じゃないですが、それでも気にしないで受け入れてくれる人、助けてくれる人は必ずいるからです。

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