8つの要素の「外向論理」とは?タイプごとの違いとあわせて紹介するよ。【Te】 | いざよいブログ
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8つの要素の「外向論理」とは?タイプごとの違いとあわせて紹介するよ。【Te】

アイキャッチ:外向思考(Te)の色々な顔を紹介!~生産性向上、それとも…?~ ソシオニクス

今回は、ソシオニクスを理解する上で重要な8つの要素(情報要素)から、「外向論理」を解説していきます。「外向論理」とは、モノやヒトの客観的な活動を捉える見方で、現状分析や効率化などに役立ちます。

8つの要素の「外向論理」とは?

8つの要素は、情報要素(information elements)とも言い、それぞれのソシオタイプのものの見方の違いを理解する上でとても重要です。

今回は、「外向論理(Extraverted Logic)」について解説します!

なお呼び方はさまざまあり、特にネット上の性格類型ファンコミュニティでは、MBTIと揃えて「外向思考」、それを略した「Te」と呼ぶことも多いです。

「外向論理」のいろいろな呼び方
  • 外向論理(Extraverted Logic)
  • 外向思考(Extraverted thinking)、外向T、外T、Te
  • アルゴリズムの論理ビジネスロジック仕事の論理、実践の論理
  • profiteor(≒利益profit, 生産produce)、P
  • 黒の論理(黒は外向のカラー)
※太字は当ブログ・レッスンでよく使うもの

外向論理とは?

外向論理は、モノ(あるいはコトやヒト)の客観的な活動にかかわっています。何かが効率的に機能するときには、一定のアルゴリズムが必要です。そのアルゴリズムを理解したり作り出したりするのが外向論理のはたらきです。

外向論理の解釈(一例)
  • 物事の動きを把握する。
  • どこで何がどのように起こっているのかという「事実」に着目する。
  • 効率的な方法を見つけ出し、合理的な行動とそうでない行動を見分ける。
  • 情報が事実として正しいかどうかを判断する。

こういう頭の使い方をするときは、あなたの中の外向論理がはたらいているときです!

外向論理のキーワード

効率、方法、メカニズム、知識、働き、動く根拠、最も論理的な行動の流れへと活動を方向づけること、”行動原理”、功利主義、便宜、利益

外向論理のシンボルマーク

シンボル:外向論理(黒塗りの四角形)
外向論理

外向論理のシンボルマークは、塗りつぶされた四角形(■)です。四角形はカッチリ決まった「論理体系」を、塗りつぶしは「客体」=「外向」をあらわしているそうです。

外向論理のバリエーション

外向論理の強弱

どのタイプも外向論理を通した見方・考え方をします。ですがそれを得意とするタイプと、苦手とするタイプがいます。得意か苦手かは、当ブログでは強弱であらわし、以下のようになります:

外向論理の強さタイプ
★★★★(強い)外向×論理型(LIE、LSE、ILE、SLE)
★★★☆(やや強い)内向×論理型(ILI、SLI、LII、LSI)
★★☆☆(やや弱い)外向×倫理型(SEE、IEE、ESE、EIE)
★☆☆☆(弱い)内向×倫理型(ESI、EII、SEI、IEI)

外向論理が強いタイプ(例:LIE)は、言われなくとも効率的な行動によって利益をあげます。逆に外向論理が弱いタイプ(例:IEI)は、効率を考えません。最適な行動をとらなかったり仕事をしたがらなかったりして怒られた…なんてこともよくあったかもしれません。

モデルA×外向論理

各タイプが外向論理をどのように使っているかは、モデルA8つの機能のうち、どこに外向論理があるかで決まります。

モデルAは、ソシオニクス創始者のアウシュラ・アウグスティナヴィチューテさんが発明したモデルです。このおかげで各タイプの性格の違いや、考え方のプロセスをシステマチックに考えることができます。

機能ごとに、強弱(得意か苦手か)や価値(好きか嫌いか)が決められています。表にまとめるとこの通りです:

ブロック 外向論理を持つ機能 強弱 価値 ソシオタイプ
自我
主導する機能
★★★★ LIELSE

創造する機能
★★★☆ ILISLI
超自我
規範の機能
★★☆☆ ESEEIE

脆弱な機能
★☆☆☆ SEIIEI
超イド
暗示される機能
★☆☆☆ ESIEII

動員する機能
★★☆☆ SEEIEE
イド
無視された機能
★★★☆ LIILSI

証明する機能
★★★★ ILESLE

自我ブロック×外向論理

画像:自我ブロック

モデルAの1行目は自我ブロックです。そのタイプの個性やアイデンティティをあらわす部分です。自分でも上手に扱うことができ、価値を感じており、意識しています。

自我ブロックには、主導する機能(第1機能)創造する機能(第2機能)があります。

主導する機能×外向論理:LIEとLSE

主導する機能×外向論理は、LIEとLSEです。彼らにとって、これは自分自身のアイデンティティであり、圧倒的な強みです。

模範的な外向論理は以下です。

主導するTeは、自分の個人的な興味や専門的な活動に関する事柄について、本や人から聞いた情報などという外部のソースから事実的な情報を蓄積しようとする機能です。また、この機能によってその事柄に精通しているという自信を得るので、自分の知識に自信を持って、それに関係する議論に参加することができるのですが、他人には横柄な印象を与えることもあります。他の特徴としては、外的な事実の評価が挙げられます。つまり、労働、社会問題、金融、手続き、人間関係、会話などが外的な事実にあたりますが、正確であるか・理にかなっているか・効率的であるかといった視点からそれらを評価するのです。そこから、外界をどんどん効率的で合理的にしようとし、同時に「自分は、役に立つ/実利的な/学べる活動に関わっていて、生産的である」という自尊感情もどんどん高めようとします。間違いだとわかっている情報を広めることは、不安にすることなのでできる限り避けます。

Extroverted logic – Wikisocion

創造する機能×外向論理:ILIとSLI

創造する機能×外向論理は、ILIとSLIです。先の2タイプほどではないにせよ、強みとします。

観念的な一貫性よりも事実上の正確性を、また、雰囲気を悪くしないための慎重な言葉遣いよりも、客観的で「不快な」コミュニケーションを好みます。効率的で合理的で有意義なものの見方は、自分の幸せと心の平和にとって不可欠なものではありますが、積極的で生産的であることに差し迫った必要性を感じているわけではありません。

Extroverted logic – Wikisocion

LIEとLSEとは異なり、生産的であることは一番の目的ではありません。あくまでも自分の幸せと心の平和のために不可欠の手段と言ったほうがよいでしょう。

超自我ブロック×外向論理

画像:超自我ブロック

モデルAの2行目を超自我ブロックと言います。義務感や社会規範にかかわります。価値を感じないし苦手意識が強いですが、見栄を張ったり褒められたがったりします。

超自我ブロックには、規範の機能(第3機能)脆弱な機能(第4機能)があります。

規範の機能×外向論理:ESEとEIE

規範の機能×外向論理は、ESEとEIEです。外向論理に対する不信感をあらわします。

効率的で生産的で聡明な人に見えなければいけないとして努力するのが特徴的ですが、主導するFeが決めた優先事項と衝突しない場合のみです。たとえば、もっとも効率的なやり方ではなかったとしても、自分が目指している雰囲気(例:敵意がないことを示せるような雰囲気)を生み出したり維持したりするのにもっとも望ましいやり方と判断すれば、それに決めてしまうかもしれません。

Extroverted logic – Wikisocion

効率的で生産的な人と思われねばならないという必要性には駆られるものの、効率的であること自体には価値を感じていません。いくら効率が良い方法だったとしても、それによって雰囲気が悪くなってしまうなら選ばないのです。

脆弱な機能×外向論理:SEIとIEI

脆弱な機能×外向論理は、SEIとIEIです。ESE・EIE以上に、外向論理の見方に対する拒否感をあらわにします。

脆弱なTeは、自分の信条や主張や行動を、外部の情報に基礎づけることへの懐疑や嫌悪感としてあらわれます。たとえばSEIは、たくさん本を読んできたと説明する人の専門性よりもむしろ、たとえごくわずかでも実地経験があるように見える人の専門性のほうを信用するでしょう。IEIは、自分の意見や見方を自身の個人的な洞察に基礎づけるでしょうし、洞察に反する「受け売りのsecond-hand」事実的な情報に対してはやはり懐疑的になるでしょう。「読んだことをなんでも鵜呑みにするなよ」がこの人たちに典型的な冷笑で、この冷笑は特に、百科事典や参考書のような、さもなければ中立的で信頼に足るように思われる情報に対して向けられます。他にもこの脆弱なTeは、効率や生産性、そしてなされた主張の事実的な正確性についての問題を処理したがらないという形でもあらわれます。主張はインプットによってなされていますが、そのインプットは他の機能から来るものであって、当面の問題にあまり適していなさそうな外的事実を吟味することから来るものではないのです。脆弱なTeをもつこれらのタイプは、外部の情報の中から適した情報を見極める能力にめっぽう自信がありません。

Extroverted logic – Wikisocion

本や人から聞いた情報など、外部の情報を「受け売りの」情報であると考え、嫌がります。彼らは、こうした外部の情報のうち、どの情報が信用できるものなのかや、どの情報を選ぶのがもっとも効率的なのかを見極めるのが苦手であり、自信がないのです。そのため、むしろ自分自身の経験や洞察に基づく情報のほうを常に信用します。

超イドブロック×外向論理

画像:超イドブロック

モデルAの3行目を、超イドブロックと言います。無意識で苦手だけれども価値を感じていることなので、何でも鵜呑みにしたり人任せにしたりしやすい部分で、自分の望みや自己実現にかかわります。

超イドブロックには、暗示される機能(第5機能)動員する機能(第6機能)があります。

暗示される機能×外向論理:ESIとEII

暗示される機能×外向論理は、ESIとEIIです。特に強い外向論理への憧れがあります。

知性的に見える人や、裏表がない人、面白くて、自分が生産性と効率性を高めるのに役立つような事について、知識を共有しようとしてくれる人に魅力を感じます。完成された分析よりも信頼できる情報のほうに魅了されます。つまり結論として出された正解(解決策)よりも、事実や説明のほうを好むということです。同じ理由で、あてにならない情報や単に間違っている情報を発信したがる人たちを避けます。

Extroverted Logic – Wikisocion

この2タイプは、SEIとIEIと同様、自分ではどの情報を信用すればいいのかを見極めません。人から聞いた情報をなんでも鵜呑みにしやすいので、信用できる情報を教えてくれる人を好み、逆に信用できない情報を教えてくる人を避けようとします。

自分の行動の生産性について考えることを放棄しがちで、指示してもらおう、最善の方法とかもっとも生産的な方法をアドバイスしてもらおうというふうに、無意識のうちに人任せにしています。この人たちは、自分がどれだけのことができて、それは十分なのかどうか、そして実際それにどれだけの価値があるのか、をはかるのが苦手なのです。自分の行動の生産性を自覚し、いつも合理的でやりがいのあることをしようとしている人たちを尊敬します。

同上

自分の生産性や効率を誰かに高めてもらいたいと期待しています。自分ではそうすることができないので、だからこそ効率的な人や合理的な人に憧れるのです。

動員する機能×外向論理:SEEとIEE

動員する機能×外向論理は、SEEとIEEです。

個人的に関心があることや、自分をより効率的で生産的にしてくれることについての事実的な知識を集めることに熱中します。しかし、正しい情報を発見したり選択したりする自分の能力に確信が持てないため、その分野において能力がありそうで、自分を安心させてくれる人に魅了されます。

Extroverted logic – Wikisocion

この2タイプも、外部の情報の正しさを見極める能力に自信がなく、人の助けを必要としますが、あくまで求めているのは後押しです。

イドブロック×外向論理

画像:イドブロック

モデルAの4行目を、イドブロックと呼びます。自分の基盤や防衛本能にかかわる機能です。扱いは得意なのですが、大した価値を感じておらず自覚も薄いです。

イドブロックには、無視された機能(第7機能)証明する機能(第8機能)があります。

無視された機能×外向論理:LIIとLSI

無視された機能×外向論理は、LIIとLSIです。外向論理を重視しません。

外部から事実的な情報を探すことに精通しており、情報の目利きには自信がありますが、データを集めることはあくまで二次的なことであって、一番大事なのは、データを矛盾のない論理的な体系にあてはめることです。彼らにとっては、事実と事実の関係を分析することなく事実をただ並べることは、くだらなくてつまらない作業なのです。効率と生産性に価値は感じていますが、人が明確な手順に従わずに動いたり進めたりするなら、効率や生産性は実現されるわけがなかろうと思っています。

Extroverted logic – Wikisocion

この2タイプは、情報を見極めたり集めたりすることには自信がありますが、「くだらなくてつまらない作業」だとみなしています。また、効率や生産性は、明確な手順を定めることではじめて達成できるものだと考えます。

証明する機能×外向論理:ILEとSLE

証明する機能×外向論理は、ILEとSLEです。LIIとLSI以上に、効率性を軽視します。

利用可能な外部の情報と照らし合わせるという意味で、情報や主張や行動のどの側面が事実として正しいのかははっきりとわかります。しかし、主導するNe(ILE)/Se(SLE)によって培われた概念を追究するときには、自分の中の論理的な一貫性と比べれば、事実の正確性は重要でないと考える傾向にあります。また情報を公表する際にも、探究したいNe的なアイディアや、高めていきたいSe的な力があるときには、事実に焦点を合わせることを無意味な行為だと考えます。

Extroverted logic – Wikisocion

外部の情報と照らしながら、どこが事実として正しく、どこが正しくないのかということを見極めることに長けています。しかしこの2タイプは、そうしたことを重要とは思いません。むしろ事実よりももっと大事なことがあると考えており、事実に注目するのを「無意味な行為」とすら考えます。

自分の外向論理をチェック!

質問に答えてみよう!

自分は外向論理をどれくらい使っているかセルフチェックしてみるのも楽しいですよ。以下はYermak(School of Systemic Socionicsの設立者)の質問集を訳したものです。ぜひセルフチェックに活用してみてください。

  • あなたにとって「働く」とは何だと思いますか? なぜ人は働かなければいけないのでしょう? どういう基準で、あなたは自分がその仕事に取り掛かるかどうかを決めますか?
  • 仕事の質はどのように決まるのでしょうか? あなたは仕事の質をどう見極めていますか? あなたは買ったものの品質をどのくらいうまく見極められますか? また、この品質にあなたは注意を払いますか?
  • あなたの隣でプロが働いています。あなたは常に、自分がその人のようにはできないことを目の当たりにしています。あなたはどう感じ、どう考え、どう行動しますか?
  • 何かがうまくいかない場合、どのようなことが考えられるでしょうか? 次のあなたの一手は? 例を挙げてください。このような状況に陥ったときどうふるまうか、他の人たちと自分を比較してください。
Анкетирование и требование к вопросам | School of System Socionics

おまけ:管理人の回答

管理人IEIの回答(一部)を挙げておきます。自分で回答したあと、見比べてみると新たな発見があるかもしれませんね。

なおIEIの場合、外向論理は脆弱な機能。もっとも弱い機能で、価値を感じない機能です。自分のどの機能に外向論理があるかによって、以下の管理人の回答の受け取り方は異なるはずです!お察しくださいませ…。

あなたにとって「働く」とは何だと思いますか? なぜ人は働かなければいけないのでしょう? どういう基準で、あなたは自分がその仕事に取り掛かるかどうかを決めますか?

回答例
回答例

苦しい航海。おまえの船はおまえの手で漕いでいかないと、おまえが消えて喜ぶ者におまえのオールをまかせることになりかねないから(宙船?)。

仕事に取り掛かるかどうかの基準。人から頼まれたら…とか? 必要があり自分しか対応できないならハ~~やるしかないって感じ。自分で決めてる感覚はあまりない。

仕事の質はどのように決まるのでしょうか? あなたは仕事の質をどう見極めていますか? あなたは買ったものの品質をどのくらいうまく見極められますか? また、この品質にあなたは注意を払いますか?

回答例
回答例

模倣の難しさ? 詳しくなくても、プロが「これは真似できない」と言ってたら、すごいんだな~と思う。あとは価格とのバランス、お客さんが「お金払ってよかった!」と思えるかどうかも大事だと思う。

私自身は「受け手の負担が少ないこと」で判断する。たとえばお客さんの集中力や想像力を無駄に消費させないのが良い役者だと思うとか。クチコミ、スペック、会社情報などかなり調べて買うので、物を見極める自信はないのかも。注意を払いすぎて、店頭では立ち尽くしがち。逆に買ったあとは細かいことは気にしない。

あなたの隣でプロが働いています。あなたは常に、自分がその人のようにはできないことを目の当たりにしています。あなたはどう感じ、どう考え、どう行動しますか?

回答例
回答例

自分とは比べ物にならない経験と情熱があるのだと考える。うまくできない理由が、自分の経験の少なさなら「これからだ」と思い気にしない。情熱のなさならかなりつらいと思う。好きでやってる人には勝てないから、その人のようになれる日は永遠に来ないと思ってしまう。「もっと情熱を注げる仕事」を夢見て鬱屈してそう。

自分の過去の仕事経験など思い出しながらなんとか回答。質問にストレートに答えるのがとても難しく、得意な話題(たとえば感情)に「脱線」させていますね。弱い機能らしい回答になったように思います。

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