モデルAの第2機能「創造する機能」とは?4つの特徴を紹介。 | いざよいブログ
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モデルAの第2機能「創造する機能」とは?4つの特徴を紹介。

アイキャッチ:モデルAの第2機能「創造する機能」とは?4つの特徴を紹介。 ソシオニクス

ソシオニクスのモデルAについて解説をしています。今日はモデルAの2つ目の機能で、「現実化」や「人のため」に関わっている、創造する機能creative functionを紹介します。

モデルAの第2機能「創造する機能」とは?

創造する機能は、自我ブロックにある2つ目の機能です。自我ブロックについては以下。

「創造」は、英語の”creative”をそのまま訳しました。クリエイティブとカタカナで言ったほうがぴんと来る方もいるかもしれません。他にも、この創造する機能は、

  • 第2機能
  • 実装する機能
  • 実現する機能

なんて呼ばれることもあります。ちなみに「実装」は、英語の”implementation (implementing)”から、「実現」は”realizing”からとっています。いずれの呼び名にせよ、「つくる」ことにかかわっています。

創造する機能は、たいていの場合、同じ自我ブロックの主導する機能(第1機能)とセットで使われます。

各タイプの創造する機能

ソシオタイプは全部で16つあり、タイプごとに創造する機能の種類(※8つの要素のことです!)が異なります。

創造する機能の一覧は以下です。

ソシオタイプ 創造する機能の要素
LSIESI 外向感覚(Se)
ESELSE 内向感覚(Si)
LIIEII 外向直観(Ne)
EIELIE 内向直観(Ni)
SEIIEI 外向倫理(Fe)
SEEIEE 内向倫理(Fi)
ILISLI 外向論理(Te)
ILESLE 内向論理(Ti)

各要素については、以下の記事でざっくり説明をしています。

創造する機能の特徴

創造する機能の特徴について見ていきましょう。

創造する機能は、主導する機能を形にする!

上でも言ったとおり、創造する機能は主導する機能とセットで使います。どちらも自我ブロックで、得意な機能です。しかし、この2つの機能には違いがあります。

不活性な主導する機能とは対照的に、創造する機能は柔軟で、刺激によって活性化します。創造する機能は、世界の「統合していて完全な」像を持っているわけではありません。

Model A – Wikisocion

主導する機能は、「完全」です。だから、周囲に左右されてころころ意見を変えることはないのでとても頼もしいのですが、その分かなり頑固です。逆に、創造する機能はつねに「不完全」で、つねに改善の余地を残しています。だからこそ創造する機能には柔軟さがあって、周囲に合わせて対応したり、意見を変えたりすることができるとも言えます。

この柔軟さは、創造する機能の仕事を考えても、欠かせないものです。

創造する機能は、主導する機能の基本的な適用方法を描き出します。主導する機能が個人的な探求と関心(「私にとってそこには何があるのか?」「私は何になりたいのか?」)の核を形成するなら、創造する機能は社会の他の人々とかかわるのに使う主要な道具(「他者とどう接しようか?」)です。

Functions – Wikisocion

主導する機能は「個人的な探究と関心」で、創造する機能は社会の他の人々とかかわるための「道具」とあります。これは、たとえるなら「完成図」と「実際の作業」みたいなものだと思ったらいいでしょう。主導する機能の完成図を実現させること、これが創造する機能の仕事なのです。頭の中の完成図がいくら素晴らしくても、実際に形にするためには、体を動かして、(他の人々を含む)外の世界とかかわっていかないといけません。その過程で、元々考えていた方法ではうまくいかないとわかることもあります。そういうときに創造する機能は、別の方法を選び、なんとしてでも完成図に近づけられるようにします。

(創造する機能は)満足できる状況に向けて適切な解決策を見つけるという目的を持ち、与えられた状況の中で異なる選択肢がないかじっくり考え、自分の主導する機能を支えるものなのです。

Model A – Wikisocion

与えられた状況に上手に適応して、その状況の中でいちばんいい解決策を見つけ出すことができるのは、創造する機能が不完全で柔軟だからこそできるワザです。

完成図があるだけでは価値がないのと同様に、主導する機能もそれだけでは真価を発揮しません。主導する機能という素晴らしい完成図を形にするためには、実際に外の世界とかかわる創造する機能の助けが必要なのです。

創造する機能は、他の人たちに向けて使う!

このように創造する機能は、主導する機能を実現させるために、外の世界と積極的にかかわりを持ちます。そのため、強烈な表現によって影響を与えて、他の人たちの関心を集めるのが上手です。

創造する機能は会話の中や日常の場面で活発に表現されます。その表現は強烈で、日常の場面に影響力を行使するものとしてデザインされ、しばしば即座に他者の関心を引きます

Functions – Wikisocion

また、創造する機能は、他の人たちの関心を集めるだけでなく、自らも他の人たちに関心を寄せています。そのため、他の人たちの問題にもとてもよく気づきます

他の人たちがこの情報アスペクトに関わる問題を表すときには、すぐに興味を持ち、解決策を示そうとします――が、いつも自分の主導する機能を通じてです。

同上

他の人たちが自分の創造する機能に関することで困っていたら、解決してあげようとします。ただし、あくまで創造する機能の仕事は、自分の主導する機能を形にすることですから、いつも主導する機能を通してにはなります。

ちなみに、外向型(E)と内向型(I)では、創造する機能の持つ意味合いはちょっと違うと言われます。外向型が持つ内向の創造する機能は、「人々がそこでかかわれるような文脈を作る」ことで現実の社会・他の人たちとつながろうとしますし、内向型が持つ外向の創造する機能は「かかわりに加わるのにふさわしいような成果を生む」ことで、つながりを作り、主導する機能を活かしていきます。

また、創造する機能は、他の人たちのフィードバックを気にします。

創造する機能を他者の問題を助けるために使うようになると、必要とされていて満たされていると感じ、もっと十分に生きられるようになります。

同上

他の人に感謝されれば、とても嬉しいです。だからこそ、創造する機能は、他の人の問題解決のために使うと良いです。それは、自分の主導する機能がちゃんと実現されて、しかもそれが誰かの役に立つということだからです。主導する機能だけでは無意味さや虚しさを感じることがありますが、このように創造する機能を働かせれば、自分の価値を実感し、満たされることができるでしょう。

なおまた、この領域における非難は、主導する機能におけるそれよりも気にしやすく不快に感じます。

同上

逆に、悪い評価も結構気にします。創造する機能を他の人から非難されれば、不快になります。さっきのとは逆で、創造する機能を非難されるということは、自分の主導する機能を実現しようとするのを邪魔されることであり、また、自分の実現しようとしていることは無価値で誰からも必要とされていないと言われるようなものだからです。

創造する機能は、実はあまり重視していない!

それでも、創造する機能は、主導する機能に比べるとあまり重要だとは感じていません

創造する機能は、主導する機能ほど多くは使わないし、さほど個人的な意義も与えません。自分の価値体系の中では、創造する機能の活動は、主導する機能の活動ほど、個人的な重要性があるようには思えません。

同上

確かに創造する機能は優秀です。影響力を行使して上手に他人の関心を集めたり、他人の問題を解決したりすることができます。よく目立つので、実際、創造する機能を主導する機能だと間違えることも多いようです(特にサブタイプが創造する機能の場合)。それに、主導する機能だって、創造する機能の助けがなければ虚しいものになります。創造する機能がとても大切な機能であることに間違いはありません。

だとしても、創造する機能は、主導する機能を実現させる「手段」にすぎないのです。だから、創造する機能は決していちばんの目的にはなりません。

他の人がこの機能(自分にとっての創造する機能)を、すべての主要な基準にしようとするときには、軽くイライラして、自分の主導する機能からの視点を示し、こっちのほうがもっと重要だとほのめかすことで、他の人の力点を「修正」しようとするかもしれません。

同上

他の人が、自分の創造する機能にあたる内容を目的のように捉えているのを見ると、めちゃくちゃ反発するわけではないにしても、ちょっとイライラしてきます。なんだか手段と目的が逆転しているように見えるのです。そして、本当の目的はこっちだよと、それとなく自分の主導する機能のほうへ軌道を修正しようとします。

創造する機能は、激しい二面性がある!

このように、創造する機能は、他の人たちに向けて使うわりには、自分ではあまり重要だと思っていません。そうした特徴から、創造する機能には激しい二面性が見られます

創造する機能の使用には(…)オンオフがあるように見えます。さっきはその側面にかなりの興味を寄せているように見えたのに、次の瞬間には――まったく無関心になるのです。

同上

創造する機能は、強烈な表現によって他の人たちの注目を集めたと思いきや、まるでスイッチを切ったように突然プツンと使わなくなることがあります。

それは主導する機能に比べると、創造する機能を使うのはちょっと努力がいるからです。

創造する機能を発揮するのはいくらか努力が必要になるので、いつ表現するかについては「えり好み」されます。もっと小規模な場面で表せるようになるのをしばらく「寝ながら待っている」かもしれません。

Model A – Wikisocion

創造する機能はいつでも発揮したいわけではありません。相手や状況やタイミングを「えり好み」します。たとえば、ごく少数の親友のためなら是非力になりたいと思っても、大して親しくもない人たちが10人も20人も助けを求めてきたら、疲れてしまうので正直イヤです。また、1人のときは発揮する必要性を感じないかもしれません。あるいは自分が疲れていて、創造する機能を発揮する気力が残っていないこともあります。そういうときには、創造する機能はオフになります。

そしてこの創造する機能のオフモードを目撃されると、相手によっては「二面性がある」とか「裏切られた」というような印象を抱かせることになります。

これは、その現実の側面をもっと重視している人たちや、その領域での注意と努力をもっと向け続けてほしいと期待していた人たちにとっては、ショックなことかもしれません。

Functions – Wikisocion

創造する機能は強烈で目立ち人を惹きつけるだけあって、オフになったときの落差もとても激しいのです。自分のことを同じ「目的」を持つ仲間だと思っていた人たちは、自分が創造する機能をプツンとオフにしたときには、違いを感じてがっかりするでしょう(良い例は鏡像関係です)。また、自分の創造する機能に惹かれて近づいてきた人たちも、オフモード中のまるで別人のようなふるまいには、衝撃を受けるかもしれません。

引用には書かれてないですが、創造する機能の二面性については、むしろ「そのギャップがたまらない」と好意的に感じる場合も大いにあることでしょう。少なくとも、人の奥行きを感じられる機能であることに疑いはありません。

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