いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

第1機能、主導する機能

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今日は自我ブロックの1つ目の機能である、主導する機能を紹介します。人生観、アイデンティティのようなものがかかわります。その名の通り、主導者、つまりリーダーのような役割を果たしている機能です。

 

前回記事、自我ブロック:

sw8pc5.hatenablog.com

全機能のおおざっぱな説明:

sw8pc5.hatenablog.com

主導する機能

主導する機能leading function、これは基礎の機能base function、プログラムする機能program function、あるいはシンプルに第1機能first functionとも呼ばれますが、人のもっとも優勢な心理機能です。これは一般用語でいう、人のもっとも快適な思考パターン、人生観、心理状態、行動のスタイル、そして前向きに動機づけをする力(選択をする際に一番に追い求めるもの)です。主導する機能は、対人関係の力学には欠かせないものですが、なぜかというと、人々は、自分でも気づかぬうちに、絶えず、この機能をもとに判断したり評価したり仮定したりしているからです。このような評価や判断により、自分の核となる価値観が描かれ、共通のベクトルや一般的なメッセージが語られます。そして自分と親密に関わっている人々は、自分と団結し仲良くするために、こうした自分のメッセージを受け入れているはずなのです。

一般的に言って、主導する機能は、情報をもっとも集中的に認知し、処理し、産出します。人が自分の主導する機能から話したり動いたりするときには、強い自信が伝わってきて、しばしば誇張を交えつつ断定的に説得力がある仕方で話し始めます。

主導する機能の適切な発達は、一般に人格の発達においてきわめて重要であるとみなされます。このためには、自分の周りの人々に、自分の核となる価値観や、もっとも自然で自信のある行動のスタイルを認めてもらわなければいけません。職業に関しては、主導する機能は、自分ならではの得意を発展させ、他の人たちに真の価値をもたらすのに最適な場を提供します。主導する機能は、一番得意であろう職業を描き出すというよりは、むしろ事実上どんな活動分野にでもうまく適応できるような一般的なアプロ―チと行動スタイルを描き出すものです。

主導する機能は楽々と使うことができ、どんな外的な報いがあろうとも内的な満足感をもたらします。主導する機能による活動は、かなり効果的で生産的なスキルへと容易く発展しますが、同時に主導する機能を使いすぎる傾向もあります。それはまさに使うのが簡単でやりがいがあるからなのです。極端に使いすぎると、空虚さと無意味さにつながり、主導する機能を使っても満足感が得られなくなります。

 

主導する機能の認識と核となる価値観における影響はとても強いため、人はこうした価値観を他の人にも投影します。つまり、他のみんなも自分の主導する機能が求めるのと同じものを求めているに違いないと思ってしまうのです。この投影は、しばしば真逆の価値観を持つ人との衝突の原因になりますが、同時に双対関係のメカニズムの1つでもあります。主導する機能の他者への感情移入が双対関係のパートナーを(そしてある程度活性化関係と準双対関係のパートナーも)刺激し、一致する機能によって相手の問題を引き受けてあげようとするのです。これはまさに双対関係が無意識に求めていることです。一方の主導する機能は、他方の⑤暗示される機能にあたるからです。しかし、他の多くのケースで、自分の主導する機能に対応する他者の人生のアスペクトに自然に興味を持ってしまうことは、不信感とピリピリした関係を生じさせます。

機能の次元によると、主導する機能は個人的な経験と社会規範を効率的に処理して応用し、異なる状況に異なる解決策を出し、この情報アスペクトの時間的な発展を認識・推定することができます。この時間という次元は⑧証明する機能にも共有されているのですが、この時間という次元によって、2つ(つまり主導する機能と⑧証明する機能)に関するアスペクト間の「空白を埋める」ことが可能になり、こうして、以前には知られていない内容の本質を推論することができるのです。

 

主導する機能は、全体的な見方とその人の一般的な生活スタイルを指し示します。すなわち、人の生活を「プログラムする」ということです。主導する機能を通じて現実を濾過して受け取ることは、とても自然にいつのまにか行われていることなので、周囲の現実がまったく異なる見方をされうることを想像するのはしばしば困難です。主導する機能は、いつも巧みな方法で現れ、自分がずいぶん幼い頃からしてきた見方を「着色」します。豊富なバリエーションもないまま絶えず情報を流し込む形で主導する機能が現れると、それがもっとも強くもっとも理性的な機能であるにも関わらず、他者や自分がいることがわからなくなります。目的の分類には、「包括的なものさし」でじっくり考え、自分の主導する機能の活動と方向性を固める必要があります。日常的な場面では、人は自身の主導する機能を言い表すexpressというよりは「体現するembody」のだと言われることがあります。自身のアイデンティティの一部と考えて、人は強い自我と主導する機能とを同一視することが多くあります。

主導する機能は、活気がなく比較的融通が利きません。主導する機能のほうをサブタイプに持つ人々は特に、考えや見方をゆっくりじわじわと変化させていきます。しばしば、こうした変化を起こしうる情報に直面すると、主導する機能は抵抗と拒絶を示して、それによってこの情報は非常にゆっくりしたペースで統合されることになります。このような統合は、典型的には、双対のペアの主導する機能へと繰り返し晒され続けるという条件下で起こる可能性が高いです。