今回はLSEの基本的な性格の特徴を紹介していきます。LSEは、MBTIにおけるESTJと対応するタイプであり(※諸説あります)、Logical-Sensory-Extravert(論理的で感覚的な外向型)の略称です。
LSE(ESTJ)の基本性格
LSEは自信家で仕事ができ、勤勉な人です。何もせずにじっと座っていることはできません。言葉よりも行動を好みます。責任感をしっかりと持っています。どこにいようとも、混乱や無秩序と戦います。自分のしていることから気をそらされるのが嫌いです。休憩するときには、仕事するのと同じくらい徹底的に休みます。
何よりも価値と品質の良さを高く評価します。物質的に豊かになっていくことで愛する人たちを食べさせていこうとします。とても思いやりがあります。誰かに身の危険が迫ったら助けに向かいます。このような状況では、勇気と決意をもって行動します。
いんちきや悪だくみには耐えられません。自分の意見は率直に言います。仕事やお付き合いの場面では、LSEはドライで事務的ですが、くだけた雰囲気では優しさやユーモアセンスが見られます。外交手腕はあまり長けておらず、動揺したり、腹を立てたりするかもしれません。意地になって意見を戦わせ、自分の正しさを証明しているときには怒りっぽくなります。人をどう褒めればいいかわかりません。電話を切るのは難しいと感じるのですが、内容のないおしゃべりは嫌いです。
仕事にのめりこんでしまい、時々時間内に終わらせられなくなるのですが、こういうときにはLSEはかなり狼狽します。予期せぬ出来事には不意をつかれてしまいます。新しい流行や展開、やり方はゆっくり学んで受け入れます。しばしば保守的であり、伝統を守ります。
LSE Profile by Gulenko – Wikisocion
LSE(ESTJ)と他タイプの間柄
LSEの間柄はどうなっているのでしょうか。間柄には全部で14種類あり、うち対称な間柄が12種類、非対称な間柄が2種類です。そして無条件に相性が良い/悪いというような間柄はありません。
参考:「相性」という言葉が見えなくするもの – いざよいブログ
EIIとの双対関係はこちらも参考にしてください:
LSE(ESTJ)のモデルA
次はLSEのモデルAとモデルAから導かれるLSEの特徴を取り上げます。
以下が、LSEのモデルAの図です。色の濃淡が、その機能の強さ/使いやすさをあらわしています。たとえば、自我のTeやSiは、超自我のFeやNiよりも強くはたらくということです。

要素の解釈は、以下の記事の各要素のキーワードを参考にしました。
LSEの自我(意識・重視・得意)
さて、自我の機能は、意識していて価値を感じ、さらには得意である機能です。個性やアイデンティティ、追いかけたい理想、本当にやりたいことなどに関わっています。
LSEの自我はTeとSiからできています。このTeとSiは、満足できるよう効率化する(Te=効率、Si=満足)、平穏を保ちながら働く(Te=働き、Si=平穏)…などと解釈することができます。LSEには「指導者」や「管理者」というあだ名がついていますが、まさにこの自我TeとSiにぴったりでしょう。
LSEのイド(無意識・軽視・得意)
イドの機能は、無意識であり価値を感じていないけれども得意としている機能です。原動力、危険から身を守る力、動物的な本能みたいなものです。イドに背き続ければ自らを危険にさらすことになりますが、イドばかりを積極的に使うのは理性的ではないと思います。
LSEのイドはSeとTiです。LSEは、その構造の目に見える特徴は何か(Se=形、Ti=構造)、あるいは、どんな影響があると考えられるか(Se=影響、Ti=分析)…などを無意識のうちに把握しているということになります。現実を見ないふりすることはしたくないのですが、極力我慢しようとします。
LSEの超自我(意識・軽視・苦手)
超自我の機能は、価値を感じないし苦手だけれども意識している機能です。そこから超自我は、守らなければいけない社会規範として意識されます。一方で褒められると社会の一員として認められたようで嬉しくなります。
LSEの超自我はNiとFeです。LSEは、人と協力するとどういう結果を得られるのか(Ni=結果、Fe=協力)、あるいは、感情を表現するとその先がどう変わるのか(Ni=因果、Fe=激しい情動)などという視点をもつのが苦手なのですが、同時に社会でやっていくためにはなんとしてでも理解しなければならない視点であるとも思っているということになります。
LSEの超イド(無意識・重視・苦手)
最後に超イドの機能は、無意識で苦手だけれども重視している機能です。自分に欠けている視点なので他人に教えてもらいたいと期待するのですが、教えてもらったことは何でも鵜呑みにする上、満たされないときには他人のせいにします。
LSEの超イドはFiとNeです。LSEは、その本質を知って関係性を把握する(Fi=関係性、Ne=本質)とか、可能性を探ることで感情を理解する(Fi=個人的な感情、Ne=可能性)といった発想に至らないことが多いです。そうした自分にない視点を身をもって教えてくれる人がまわりにいれば、リラックスできることでしょう。
より詳しいモデルAの説明は: