いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

発明の天才ILE(ENTP)の性格の特徴を解説するよ。

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2018年度になりました。全14種類の関係も訳し終わり、色々調べてみたい仮説などもあるのですが、タイプの説明を先延ばしにしていたので、今回からは基礎固めもかねて、16タイプすべてを1つずつ丁寧に見ていきたいと思います。

第1回目は、ILEです。ILEは、MBTIのENTPと対応するタイプであり、Intuitive-Logical-Extravert(直観的で論理的な外向型)の略称です。

 

 

ILE(ENTP)の基本性格

ILEは遠い未来を見るのに長けています。発明の天才であり、頭の中にはいつもたくさんのアイディアと新しいプロジェクトがあります。珍しいことを見つけたいという望みから、何事にも手当たり次第関心を持ちます。過去の偉業は見くびっています。たとえ現実的なリターンが保証されないとしても、自分が興味を持ったことに取り組みます。

ILEはややそそっかしく不注意で、よく小さな物をなくします。自分自身のことを考えたり現象の規則性を探したりするのにたくさんの時間を費やすかもしれません。ILEのロジックは、他の人にはパラドキシカルに見えます。ILEは自分が時代遅れだと考えれば、慣習的な意見に逆らうことも辞さない構えです。大躍進と大発見のために努力します。

ILEは日々の生活や日常的なニーズの問題に関しては言いなりになりやすいです。ルーティンや厳しいスケジュールに従わされそうになると、積極的に抵抗するでしょう。いつも型にはまった平凡な生活の代替案がないかと探しているにも関わらず、困難な状況になるとたびたび素晴らしい巧妙さと軽率さを見せつけます。ILEを力で説き伏せることはできません。

ILEは人との距離感をうまく感じられません。言い換えれば、相手とどれくらい親密なのかあるいはそうでなのかがわからないのです。ILEは誰にでも平等にフレンドリーに接しようとすることが多いです。相手が確実に自分の話に興味を示してくれるようにします。コミュニケーションにおいては、ILEは親しみやすくて民主的です。定期的に気持ちを奮い立たせて盛り上げることが絶対に必要です。ルーティンにILEの気持ちが潰されてしまうからです。

出典:ILE Profile by Gulenko - Wikisocion

ILE(ENTP)と他タイプの間柄

MBTIとソシオニクスの大きな違いは、間柄intertype relationship*1の分析の有無です。間柄には全部で14種類(うち非対称な間柄が2種類)があります。

ILE(ENTP)から見たタイプ
同一関係
ILE
双対関係
SEI
活性化関係
ESE
鏡像関係
LII
同属関係
IEE
準双対関係
SLI
先生(恩恵関係)
LSE
監督(監督関係)
EII
超自我関係
SEE
消火関係
ILI
準同一関係
LIE
衝突関係
ESI
協力関係
SLE
幻想関係
IEI
生徒(恩恵関係)
EIE
選手(監督関係)
LSI

 

SEIとの双対関係はこちらも参考に:

 

ILE(ENTP)のモデルA

最後に、モデルAという枠組みを紹介しましょう。ソシオニクスの理論では、各タイプがそれぞれ独自のモデルAをもっているということになっています。モデルAには、自我・超自我・超イド・イドという4つのブロックがあり、そこにそれぞれ2つずつ心理機能が格納されています。格納される心理機能は、タイプによって異なります。

参考:ソシオニクス入門②~モデルA~ - ブログ

以下は、ILEのモデルAの図です。色が濃いものほど強い/使い慣れている/得意な機能で、色が薄いものほど弱い/使い慣れていない/苦手な機能です。

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ILEの自我(意識・重視・得意)

自我の機能は、意識しているし価値も感じるし得意な機能です。個性、アイデンティティ、あるいは追いかけたい理想、本当にやりたいこと…に関わります。

ILEの自我はNeとTiからできています。このNeとTi自体は抽象的な概念ですが、分析によって可能性を探る(Ne=可能性、Ti=分析*2)、構造をつかむことで物事の本質を理解する(Ne=本質、Ti=構造)…などと解釈することができます。ILEには「発明家」や「探し求める人」というあだ名がついていますが、この自我のNeとTiの特徴がうまく表されています。

参考:ソシオニクスの「自我」ブロックとは? - ブログ

ILEのイド(無意識・軽視・得意)

イドの機能は、無意識で価値を感じていないけれども得意な機能です。原動力でありかつ危険から身を守る力、雑に言えば動物的な本能みたいなものです。イドに背くということは自らを危険にさらすことですから、イドに反することはしたがりません。しかし、イドを積極的に使うということもありません。

ILEのイドはTeとNiです。ILEは、結果を出すためにはどうするのが効率的か(Te=効率、Ni=結果)、あるいは、ああしたらこうなるのはどういう仕組みなのか(Te=メカニズム、Ni=因果)を無意識のうちに把握しているということになります。結果につながらない非効率的なことはやりたくありませんが、かといって結果と効率を積極的に追い求めることもありません。

参考:ソシオニクスの「イド」ブロックとは? - ブログ

ILEの超自我(意識・軽視・苦手)

超自我の機能は、価値を感じないし苦手だけれども意識している機能です。そのため、守らなければいけない社会規範として意識されます。褒められると社会の一員として認められたようで嬉しくなります。

ILEの超自我はFiとSeです。つまりILEは、その行動がどういう感情を表したものなのか(Fi=個人的な感情、Se=形)、あるいは、その人は敵なのか味方なのか(Fi=関係性、Se=範囲)などという視点をもつのが苦手なのですが、同時に社会でやっていくためにはなんとしてでも理解しなければならない視点であるとも思っているということになります。

参考:ソシオニクスの「超自我」ブロックとは? - ブログ

ILEの超イド(無意識・重視・苦手)

最後に超イドの機能は、無意識で苦手だけれども重視している機能です。自分に欠けている視点なので他人に教えてもらいたいと期待するのですが、教えてもらったことは何でも鵜呑みにする上、満たされないときには他人のせいにします。

ILEの超イドはSiとFeです。ILEには、自分の美学を理解するために激しい感情の変化をたよる(Si=美学、Fe=激しい情動)とか、平穏を得るために人に協力する(Si=平穏さ、Fe=協力)といった発想が欠けがちです。そうした自分にない視点を身をもって教えてくれる人がいるとリラックスできます。こうした人が周りにいないときには、誰も自分をボロボロな生活から助け出してくれない!と喚きたてるかもしれません。

参考:ソシオニクスの「超イド」ブロックとは? - ブログ

 

また、ILEのモデルAについてもっと知りたい人は:

 

こんな感じで、16タイプまとめていきます。次回はSEI(ISFJ)です。

 

2018/4/11追記:画像の差し替えをしました。

 

*1:これまで「相性」と訳してきましたが、この訳には問題があったと判断し、「間柄」と訳してみることにしました。詳しくは:「相性」という言葉が見えなくするもの - ブログ

*2:各要素の解釈は、過去記事のソシオニクスの8心理機能解釈をまとめた。 - ブログから選んでいます。