仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ第15回目。今日は、仲良しなILE&ESIというタイトルでお送りします。
仲良しなILE&ESI
衝突関係は、ソシオニクスの中で一番難しい関係と言われます。
が、↑の記事でも言ってますが、衝突関係は別にいつも衝突するわけではありませんし、ギスギスしているわけでもありません。
なんなら。はたから見ていると、衝突関係の2人はすごく仲よさげに見えることさえあります。
ということで、今日は、第三者目線でのILEとESIの衝突関係について書いてみます。
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とある会社の部署に、若いILEくんが中途で入社してきました。明るく堂々として喋りは達者なビッグマウス。ちょっといやかなりの自慢屋で、時々人を見下すことがあります(そうした部分で反感を買い、前職を事実上クビになったと判明するのはしばらく先のお話)。
とはいえILEくんは入社してしばらくは平和に過ごしていました。特に隣のESI先輩は、ILEくんを優しく受け入れ、よくおしゃべりをして、大笑いしました。
○○さんがこの前………だったらしいよwww
ヒャハハwww さすが○○さんwww
ILEくんはESI先輩とはよくゲラゲラと笑いました。そんなILEくんを見た誰もが「生き生きしてるね、うちの会社に転職してきてよかったのかもね」と言いました。
…が、それもつかの間。次第に雲行きが怪しくなりました。
というのも、ILEくんが与えられた仕事を一向に覚えなかったのです。その代わり、ILEくんは先輩たちのやっている仕事に何かと口をはさむようになりました。
その結果、ILEくんは、ありとあらゆる先輩にイラつかれるようになってしまいました。
先輩たち、次回からでいいんで、それやるときはここに気を付けましょうかwwww えっとこれ、実は業界の鉄則なんですよwwww
あー…なるほど…。でも君が言うことかな…?
じゃあなぜその場で言わない? 問題があるならやり直しだ。
おっと、すごいこと言うねぇ。あ、もういっそ君がやるかい?
ちょっと話そうか。
ILEくんは色々な先輩から叱られると、不満そうな顔で席に戻り、大きなため息をつきました。すると、隣のESI先輩が、知ってか知らずか、いつものように楽しく話しかけます。
クッキー食べる~? チョコもあるよ。
ILEくんは、相変わらず不満そうな顔で、ESI先輩のお菓子を受け取ります。それから、さっき自分を叱った先輩たちのことを大きな声で批判し始めました。
そもそも先輩たちの用意してる案がゴミなんで。はい。いやーほんとムカついてきますよ。俺、よく耐えたなと思いますね。あんなこと言われてよく「いやいやあなたたちなんかただゴミ生産してるだけじゃないですか?」って言い返さずにいられたなと。
うーん、そっかー。・・・あ。
2人の後ろには、たまたま現場を見に来ていた社長が立っていました。
社長は「キミたち、喋ってないで仕事しなさいね」とILEくんとESI先輩を注意しました。ILEくんは気まずそうにその場を立ち去りました。
そして、1人になったESI先輩を、社長が強く叱りました。
君は彼の先輩だね? 彼があれだけ失礼な態度で仕事をしているのを、先輩として問題と感じないのか? それどころかいつも一緒になってお喋りしているらしいじゃないか。君がそんなんではくどくどくど…
ハイ。そうですね、ハイ。申し訳ございません…。
その直後は2人ともしょんぼりとしていました。が、時間が経つと、ILEくんとESI先輩はまた大きな声でおしゃべりをするのでした。
ILEくん見てこれwwwヤバくない?!wwwギャハハハハ!!!ww
ギャハハハハ!!!えええ!!そんなことあるんすかwwww
今電話中!!お静かにー!!
進捗はどうだ? …ちっとも進んでない。仕事してください。
口動かす前に手を動かそうー。
いまやこの2人は、先輩たちから「厄介なペア」という低い評価を受けるようになっています。確かにILEくんとESI先輩は仲良くみえます。が、その仲の良さを喜ばしく・微笑ましく思う人は、もはや社内にはいないでしょう。
※実話をもとにしたフィクションです。