内向思考(Ti)の色々な顔を紹介!~首尾一貫、それとも…?~

ソシオニクス
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NeやFiなどの8つの要素は、決して画一的なものではありません。むしろその使い方によってさまざまな顔を見せるようなものです。今回は、内向思考Tiのバリエーションについて解説していきます。

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Ti(内向思考)とは?

Tiとは要素のうちの1つで、内向思考(Introverted Thinking)の略記です。MBTIでは「内向思考」が一般的ですが、ソシオニクスでは「思考Thinking」の代わりに「論理Logic」を用いて、内向論理(Introverted Logic)と言われることが多いです。また、その特徴から「構造的な論理structural logic」とも呼ばれます。大きさ、強さ、距離、価値、質などについて、客観的な基準を立てて比較をするときには、このTiが働きます。また、論理的に一貫しているか(あるいは矛盾しているか)を認識したり、分類や体系化を行ってそれを物事にあてはめたりするのも、Tiによるものです。

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内向思考(Ti)のバリエーション

内向思考(Ti)のバリエーションとは、言い換えれば、モデルAのどの機能がTiを持つのかです。それを表にすると、以下のようになります。

内向思考(Ti)を持つ機能タイプ
主導する機能(自我、第1機能)LII、LSI
創造する機能(自我、第2機能)ILE、SLE
規範の機能(超自我、第3機能)ESI、EII
脆弱な機能(超自我、第4機能)SEE、IEE
暗示される機能(超イド、第5機能)ESE、EIE
動員する機能(超イド、第6機能)SEI、IEI
無視された機能(イド、第7機能)LIE、LSE
証明する機能(イド、第8機能)ILI、SLI

自我のTi――Tiへの信頼

主導する機能、創造する機能(自我)のいずれかにTiを持つタイプは、Tiを信頼します。

①主導するTi:LII(INTP)とLSI(ISTP)

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①主導する機能にTiを持つLII(INTP)とLSI(ISTP)にとって、論理的に一貫しているかどうかは最大の関心であり、自分のアイデンティティです。

模範的な彼らのTiが以下です。

主導するTiをもつ彼らは、論理を通して現実を眺めており、物事の正確性と妥当性をすぐさま認識し、現実そして自分の見方と行動のシステムの中に物事をうまくはめこみます。新しい情報や体験について、論理的な主張を自由に―しばしば誇張をまじえて行います。例外のない法則をもっとも高尚なものとしており、それが共同体の規則であろうが自分の法則であろうが、もしくは他人のルールであってもいいのですが、一連の法則に従わない人や物に対してはいつも批判的です。他人のルールを採用することはできますが、最終的な決定は自分の法則に基づいており、自分の法則を常に洗練させています。

当たり前の基準が高いので、しばしば「厳しい(=面倒臭いdemanding)人」と思われます。

たとえ面倒臭い奴だと思われようが、例外のない網羅的な法則・体系をもっとも重視します。

②創造するTi:ILE(ENTP)とSLE(ESTP)

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①のLII(INTP)やLSI(ISTP)と似て、ILE(ENTP)とSLE(ESTP)も、論理的な一貫性や体系を重視します。

自分が経験したり学習したりしてきた一連の現象を説明するため、論理体系化や公式化を簡単に行います。しかし、この論理体系あるいはそれに基づく説明は、永久的でもなければ包括的なものでもありません。新しい経験や情報が加えられれば変わることもありますし、アッサリ切り捨てられることすらあります。

他方で、LII(INTP)やLSI(ISTP)と違うのは、彼らほど自身の持っている体系を絶対視していないことでしょう(下線部)。この2タイプの体系は変わることもあるし、すべてを説明できるような完璧なものでもありません。

超自我のTi――Tiへの不信

①や②のタイプとは違い、Tiに対する拒否感をあらわにするタイプがあります。規範の機能、脆弱な機能(超自我)のいずれかにTiを持つ4タイプです。

③規範のTi:ESI(ISFP)とEII(INFP)

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規範の機能にTiをもつのは、ESI(ISFP)とEII(INFP)です。

短時間なら私情を挟まない学術的・理論的な見地からものを語ることができますが、その様子は極端に衒学的で、緊張しがちです。Fiの判断によって決めたことを論理で正当化しなければならないと感じると、一応努めはするのですがすぐにイライラしてしまい、特に論理の矛盾を指摘されたときにはイライラが顕著にあらわれます。そうなると、倫理的な動機を説明するか、あるいは完全にその話題を避けるかします。

自分の判断について、論理的に一貫しているか(矛盾がないか)という観点から確かめることに苦手意識があります。そのため論理的な説明を強いられると、ピリピリしやすいです。

④脆弱なTi:SEE(ESFP)とIEE(ENFP)

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③の2タイプ以上にTiに対する拒否感をあらわすのが④脆弱な機能にTiをもつSEE(ESFP)とIEE(ENFP)です。

理論的な知識という根拠を完全に拒絶するかあるいは鵜呑みにしてしまうかの両極端ですが、そういった根拠やそれに対する自分の執着については明らかにすることを好みません。

この2タイプに「理論武装」という言葉は似合いません。論理的に一貫しているかどうかという判断が得意でないため、そうした観点からの判断を一切拒絶するか、逆に人の判断を鵜呑みにしてしまうかの両極端になりがちです。

自分が取り扱う理論的なカテゴリーの数を制限するのを好みます。また、最終的に自分の経験から自分にとって必要であると判明するまでは、新しい用語やシステム、規則を、恣意的で不要なものであると見なす傾向があります。

①や②のタイプが、新しい理論をどんどん受け入れて自分のシステムに取り込んでいくのとは対照的に、この2タイプは、新しい理論を「恣意的で不要なもの」とみなし、必要性がはっきりするまでは受け入れたがりません。

時間を与えられればはっきりと自分の価値観を表現することはできるかもしれません。しかし、自分の価値観に食って掛かったり、議論や論争に引き込もうとしたりする人を対処する術を持っていません。こういうわけで、自分の考えが正しく徹底的に支持できるものだと強く確信できるまでは、議論を挑んでくる人に対して、新しい決定や意見をなかなか公表したがらないのです。

繰り返すように、この2タイプは「理論武装」がほとんどできません。つまり、議論をふっかけられると、自分の判断を擁護することができなくなります。そのため、確信が持てるまでは、自分の判断を公表しないようにするのです。

超イドのTi――Tiへの憧れ

暗示される機能、動員する機能(超イド)のいずれかにTiを持つタイプは、論理的な一貫性をもって考えることに憧れを持っています。

⑤暗示されるTi:ESE(ESFJ)とEIE(ENFJ)

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暗示される機能にTiを持っているESE(ESFJ)とEIE(ENFJ)は、特にTiへの憧れが強いです。

体系立てて物事を見ることが得意な人々を大いに尊敬します。直接には関係しない背景知識をたくさん持っていることよりも、概念を明確で簡潔に説明できることを特に好みます。自分の行動が意味のあるものであってほしいと思っているので、行動の背後にある概念的な理解が正しいことを誰かに保証してもらう必要があります。確証が得られない場合には、混乱して、まったく理性的に動くことができなくなってしまいます。

自分の行動が一貫しているのかあるいは矛盾しているのかを、自分ではほとんど判断することができません。そのため混乱した行動をとりがちですが、その分、論理的に物事を捉えて説明することができる人を尊敬します。そういう人から、自分の行動が「考えなし」のものではないということを保証してもらいたいと思っています。

⑥動員するTi:SEI(ISFJ)とIEI(INFJ)

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⑥動員する機能にTiを持つSEI(ISFJ)とIEI(INFJ)も、Tiに対する憧れがあります。

信念と理解を明確に体系だてようとし、新たな概念を抱いたり新たな概念や思考体系が紹介される哲学的議論に参加したりすることを楽しみます。この人たちは、自分の行動の背後にある論理がはっきりとは自覚できていません。だから哲学的議論の中である程度の理性的能力を身につけるべく外界の助けを求めるのです。どちらかといえば目的達成の手段として、自分の最大の目的へと至るための補助線として、構造を必要とします。

⑤のESE(ESFJ)やEIE(ENFJ)と同様、この2タイプも、自分の行動の一貫性や矛盾をはっきりと自覚できていません。そのため、他者の力を借りて哲学的な思索や議論を行い、自分の判断を論理的に説明しようとします。他方、彼らが求める論理はあくまで「手段」や「補助線」であり、論理それ自体が目的ではないというのが⑤の2タイプと異なる点です。

イドのTi――Tiへの侮り

無視された機能、証明する機能(イド)のいずれかにTiを持つタイプは、論理的な説明を行うことは得意ですが、そこに価値を感じられません。

⑦無視されたTi:LIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)

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無視された機能にTiをもつのが、LIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)です。

アイディアやシステムの持つ論理についての議論は、内容は簡単に理解できるのですが、基本的に興味がありません。そういった論理構造は、目標達成にはほとんど価値のないことだと受け取っており、まったく面白くない上に生産性もないことであると感じています。

論理的に一貫しているかどうか(矛盾がないか)は、彼らにとっては、まったく面白くない上に、目標達成にかかわらない非生産的な観点であるとうつります。

⑧証明するTi:ILI(INTJ)とSLI(ISTJ)

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⑦のLIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)以上に、論理をめぐる議論を得意としながら軽視するのが、⑧証明する機能にTiを持つILI(INTJ)とSLI(ISTJ)です。

この人たちは、主張と前提を突き崩してそこに論理的な欠陥があることを示しながら、他人の見方を論理的な観点から批判することが多いです。しかし過度に批判しようとはしませんし、現実がきれいな論理で正確に表現できるとも思っていません

この2タイプは、他人の判断が論理的に矛盾していれば批判を行います。しかし、①のLII(INTP)やLSI(ISTP)とは違い、そもそも現実を1つの完全なシステムに落とし込むことができるとは考えません。

2019/11/05:⑧証明するTiの訳をちょっと修正しました。

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