いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

内向直観(Ni)の色々な顔を紹介!~未来予測、それとも…?~

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NeやFiなどの8つの成分は、決して画一的なものではありません。むしろその使い方によってさまざまな顔を見せるようなものです。今回は、内向直観Niのバリエーションについて解説していきます。

 

Ni(内向直観)とは?

Niとは成分のうちの1つで、内向直観(Introverted Intuition)の略記です。ソシオニクスにおいてNiとは、一言で言えば「時間についての直観」のことです。過去から今、そして未来へと、物事がどのように進行・発展してきて、そしてどのように進行・発展していくのかを想像する。それがこのNiです。こうした視点ゆえ、Niは、過去から学んだり未来を予測したりするだけでなく、因果関係の把握やトラブルの予防、そして最適な選択を行う能力にも関わってきます。

参考:

内向直観(Ni)のバリエーション

自我のNi――Niへの信頼

①主導するNi:IEI(INFJ)とILI(INTJ)

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①主導する機能にNiを持つのが、IEI(INFJ)ILI(INTJ)です。彼らにとって、因果関係を把握したり未来を予測したりすることは、自分のアイデンティティと密接に関係しています。

以下で模範的なNiについて紹介します。

主導するNiは、周りの世界を直視しないときや、世俗的な出来事から自分が解放されていて遊離していると感じるときに一般にあらわれます。このために、彼らは非常に発達した想像力を持ち、そして独特な精神世界を築いていることがあります。しかし同時にひどい怠惰や無気力に陥ることもあります。彼らは想像力を使って世界を理解するので、データや経験が足りない状況でも切り抜けられるかもしれません。ただし、想像力を過信して実際のデータを無視しすぎてしまえば短所にもなります。時間を超越して因果関係を把握する能力もNiの特徴です。この能力は、今後の大まかな流れとその結果を正確に予測する能力へとつながることがあります。

現実に生きていないのに、まさにその現実に生きていないこと(想像力)によって現実を切り抜けられてしまう。こうした逆説は、 ①主導する機能に特有といえます。

②創造するNi:EIE(ENFJ)とLIE(ENTJ)

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①のIEI(INFJ)やILI(INTJ)と似て、②のEIE(ENFJ)LIE(ENTJ)も、未来を予測するのが得意です。

このタイプは、自分が興味を持っている状況やテーマがこの先どう発展していくのかについて予測することが好きです。洞察力が非常に優れていますが、それ自体は目的ではなく、自分のより中心的な興味や活動の発展を促すための手段として、洞察を行います。

しかし①と違い、この2タイプは、あくまで予測のことを、自分の興味のあるテーマについて深めるための「手段」として捉えています。

超自我のNi――Niへの不信

③規範のNi:SEI(ISFJ)とSLI(ISTJ)

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①や②と異なり、Niに対して苦手意識を感じているのが③のSEI(ISFJ)SLI(ISTJ)です。

長期的な影響と想像力に注意を向けることはできますが、長くは続きません。それは本来的に、目の前の環境や感覚、あるいは手近の仕事に集中することを好むからです。この規範のNiが未発達の場合は、なぜそうするのかという理由を検討できないまま大規模な将来設計を立てることがあります。 

SEI(ISFJ)とSLI(ISTJ)は、将来について想像したり、長期的な影響を予測したりすることがあまり得意ではありません。彼らはよく「計画」を立てて行動しますが、その「計画」には特に必然性がない場合があります。

④脆弱なNi:ESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)

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③以上にNiに自信がないのが、ESE(ESFJ)LSE(ESTJ)です。

脆弱なNiを持つこのタイプは、今の流れの行きつく先を見積もろうとするよりはむしろ、物事をあるがままに受け止め、目の前のタスクに焦点を当てることを好みます。どうしてそうなるのかの輪郭を描くより、結果的にどうなったのかをベースに話をします。

③同様、先の未来を予測したり、どうしてそうなるのかという因果関係を把握したりするよりも、目の前のことに注目したがります。

この人たちは、時間を未分化なものと捉えています。つまり、過去、今、そして未来はすべて今の一部か今に近いものとして見なしています。未来について語るときには、特に長期的な計画を立てるときに顕著ですが、あたかも未来を今日達成できることのように扱います。まず必要になってくる進歩というものについては、無自覚であることが多いです。

ESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)は、過去と今と未来を区別せず、全部「今」だと考えます。そのため、過去に原因を求めたり、未来を予測したりすることがほとんどできず、目標達成のために、どれだけの進歩が必要になるかを見落としがちです。

基本的に、物事にどれくらい時間がかかるかとか、どれくらいの時間をかけるのがいいのかなどの感覚に乏しいです。そのため、この人たちにとって、予め完璧なまでに計画を練ることなくしてスケジュールを遂行するのは難しいことです。

さらに、どれだけの時間をかければよいかに疎いです。③と似て、ESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)はしばしば綿密な「計画」を立てて行動しますが、これはこうした希薄な時間感覚を埋め合わせるために行われています。

 

超イドのNi――Niへの憧れ

⑤暗示するNi:SLE(ESTP)とSEE(ESFP)

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③④とは異なり、Niに対して憧れを抱いている人たちがいます。⑤暗示するNiをもつSLE(ESTP)SEE(ESFP)です。

現在の流れが行き着く先を予測したり、行動を起こすか起こすまいかのタイミングを見計らったりする能力に自信のある人を魅力的だと思います。このタイプは衝動的ですが同時に衝動に任せすぎないようにもしたいのです。しかしその手の能力には自信がないので、だからこそ、どこまでやるべきなのかとか、いつやめるべきなのかなど、引き際をよくわかっている人々には畏敬の念を抱き、仲良くなりたいと強く思います。

彼らも④同様、未来がどうなっていくのか予測するのは苦手ですが、④のESE(ESFJ)やLSE(ESTJ)と異なるのは、後先考えず「衝動」で行動しすぎてしまうのを抑えたいと思っている点です。こうした特徴から、自分の代わりに予測をたててくれるような①IEI(INFJ)やILI(INTJ)のような人に憧れを抱きます。

また、自分の人生に、身体を超えた素晴らしい意味を感じたいと強く思っており、自分に生の輝きを見せてくれる人との関わりを楽しみます。

SLE(ESTP)とSEE(ESFP)は、未来を見据えて行動することにより、下線部「身体を超えた素晴らしい意味」を感じることができます。

⑥動員するNi:LSI(ISTP)とESI(ISFP)

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⑤と似て、誰かに未来を予測したり因果関係を把握したりしてもらいたいと望んでいるのが、LSI(ISTP)ESI(ISFP)です。

杞憂から逃れるためには、状況がどうなっていくのかについて定期的に他者の見解を得なければなりません。急がなくても間に合うとか、進行中だから取りかかる必要はないとか、今は黙って見ているのが吉だとかいうふうに人から安心させてもらえないと、不安でたまらなくなり、そのような問題にすぐさまそして時には衝動にまかせて取りかかろうとします。 

⑤のSLE(ESTP)とSEE(ESFP)同様、LSI(ISTP)とESI(ISFP)も、「衝動」に突き動かされて行動する傾向にありますが、⑤と異なるのは、Niに基づく未来予測を、「生の輝き」というよりかは、「杞憂から逃れるため」に必要としている点でしょう。

イドのNi――Niへの侮り

⑦無視されたNi:ILE(ENTP)とIEE(ENFP)

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⑦無視されたNiを持つ⑦のILE(ENTP)IEE(ENFP)は、未来の予測や因果関係の把握を容易に行いますが、それ以上に大切なことがあると考えます。

今から未来へと続く流れとそこに潜む連関に注目した議論や、個人的な意味を追い、具体的な想像を伴う1つのビジョンを探究していく議論については、徹底的に理解することができます。しかし、数少ない具体的なビジョンや流れに集中するよりも、現在という地点から多くの可能性を探究することのほうを好みます。

過去からの学びを活かして未来を正確に予測することよりも、新しい可能性をたくさん追求することのほうが大事です。

⑧証明するNi:LII(INTP)とEII(INFP)

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⑦をさらに過激にしたのがLII(INTP)EII(INFP)です。

現状が将来的にどう発展するかについての議論を難なく理解し、やりたいと思えばそういう議論に貢献することも容易にできます。しかし、今自分が興味をもっている領域における可能性を追究することに比べれば、大したことではないと感じます。この人たちは、自分が信仰したいと思えるような、そして余暇活動として取り組みたいと思うかもしれないようなごく一部の特定の宗教に関係していない限り、超自然的な主張は馬鹿げているとか甘い考えであるとして棄却するのがふつうです。

彼らは、⑦の2タイプ以上に、未来を予測することや因果関係を把握することは得意です。しかし⑦以上に、そうしたことに価値を感じておらず、「馬鹿げている」「甘い考えである」とばっさり切り捨てます。

 

出典: Introverted intuition - Wikisocion