いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

外向思考(Te)の色々な顔を紹介!~生産性向上、それとも…?~

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NeやFiなどの8つの成分は、決して画一的なものではありません。むしろその使い方によってさまざまな顔を見せるようなものです。今回は、外向思考Teのバリエーションについて解説していきます。

 

Te(外向思考)とは?

Teとは成分のうちの1つで、外向思考(Extraverted Thinking)の略記で、ソシオニクスでは、外向論理(Extraverted Logic)と言われることが多いです。Teは、物事の動きを捉える働きをします。どこで何がどのように起こっているのか、たとえば、人がどのようにふるまっているかや、機械がどのように動いているかなどといった“事実”に着目するのです。そこからTeは、効率的な方法を見つけ出したり、合理的な行動とそうでない行動を見分けたり、その情報が事実として正しいかどうかを判断したりする力とも言われます。こうした特徴から、Teは「ビジネスロジックbusiness logic」や「実践的なロジックpractical logic」などと呼ばれることがあります。

参考:

外向思考(Te)のバリエーション

自我のTe――Teへの信頼

①主導するTe:LIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)

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①主導する機能にTeを持つLIE(ENTJ)とLSE(ESTJ)にとって、Teは自分自身のアイデンティティであり、圧倒的な強みです。

模範的なTeは以下です。

主導するTeは、自分の個人的な興味や専門的な活動に関する事柄について、本や人から聞いた情報などという外部のソースから事実的な情報を蓄積しようとする機能です。また、この機能によってその事柄に精通しているという自信を得るので、自分の知識に自信を持って、それに関係する議論に参加することができるのですが、他人には横柄な印象を与えることもあります。他の特徴としては、外的な事実の評価が挙げられます。つまり、労働、社会問題、金融、手続き、人間関係、会話などが外的な事実にあたりますが、正確であるか・理にかなっているか・効率的であるかといった視点からそれらを評価するのです。そこから、外界をどんどん効率的で合理的にしようとし、同時に「自分は、役に立つ/実利的な/学べる活動に関わっていて、生産的である」という自尊感情もどんどん高めようとします。間違いだとわかっている情報を広めることは、不安にすることなのでできる限り避けます。

②創造するTe:ILI(INTJ)とSLI(ISTJ)

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先の2タイプほどではないにせよ、Teを強みとするのが、②創造する機能にTeを持つ、ILI(INTJ)SLI(ISTJ)です。

観念的な一貫性よりも事実上の正確性を、また、雰囲気を悪くしないための慎重な言葉遣いよりも、客観的で「不快な」コミュニケーションを好みます。効率的で合理的で有意義なものの見方は、自分の幸せと心の平和にとって不可欠なものではありますが、積極的で生産的であることに差し迫った必要性を感じているわけではありません

①の2タイプとは異なり、生産的であることは一番の目的ではありません。あくまでも自分の幸せと心の平和のために不可欠の手段と言ったほうがよいでしょう。

超自我のTe――Teへの不信

③規範のTe:ESE(ESFJ)とEIE(ENFJ)

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ESE(ESFJ)とEIE(ENFJ)は、③規範の機能にTeを持つことから、Teに対する不信感をあらわします。

効率的で生産的で聡明な人に見えなければいけないとして努力するのが特徴的ですが、主導するFeが決めた優先事項と衝突しない場合のみです。たとえば、もっとも効率的なやり方ではなかったとしても、自分が目指している雰囲気(例:敵意がないことを示せるような雰囲気)を生み出したり維持したりするのにもっとも望ましいやり方と判断すれば、それに決めてしまうかもしれません。

効率的で生産的な人と思われねばならないという必要性には駆られるものの、①や②のタイプと異なり、効率的であること自体には価値を感じていません。いくら効率が良い方法だったとしても、それによって雰囲気が悪くなってしまうなら選ばないのです。

④脆弱なTe:SEI(ISFJ)とIEI(INFJ)

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③の2タイプ以上に、Teに対する不信感をあらわすのが、SEI(ISFJ)とIEI(INFJ)です。彼らのTeは④脆弱な機能にあたります。

脆弱なTeは、自分の信条や主張や行動を、外部の情報に基礎づけることへの懐疑や嫌悪感としてあらわれます。たとえばSEIは、たくさん本を読んできたと説明する人の専門性よりもむしろ、たとえごくわずかでも実地経験があるように見える人の専門性のほうを信用するでしょう。IEIは、自分の意見や見方を自身の個人的な洞察に基礎づけるでしょうし、洞察に反する「受け売りのsecond-hand」事実的な情報に対してはやはり懐疑的になるでしょう。「読んだことをなんでも鵜呑みにするなよ」がこの人たちに典型的な冷笑で、この冷笑は特に、百科事典や参考書のような、さもなければ中立的で信頼に足るように思われる情報に対して向けられます。他にもこの脆弱なTeは、効率や生産性、そしてなされた主張の事実的な正確性についての問題を処理したがらないという形でもあらわれます。主張はインプットによってなされていますが、そのインプットは他の機能から来るものであって、当面の問題にあまり適していなさそうな外的事実を吟味することから来るものではないのです。脆弱なTeをもつこれらのタイプは、外部の情報の中から適した情報を見極める能力にめっぽう自信がありません。

①主導するTeを持つLIE(ENTJ)やLSE(ESTJ)とは対照的に、この2タイプは、本や人から聞いた情報など、外部の情報を「受け売りの」情報であると考え、嫌がります。彼らは、こうした外部の情報のうち、どの情報が信用できるものなのかや、どの情報を選ぶのがもっとも効率的なのかを見極めるのが苦手であり、自信がないのです。そのため、むしろ自分自身の経験や洞察に基づく情報のほうを常に信用します。

 

超イドのTe――Teへの憧れ

⑤暗示するTe:ESI(ISFP)とEII(INFP)

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③④のタイプとは異なり、Teを不得意としながらも、Teに憧れるタイプがあります。暗示する機能にTeを持つ、ESI(ISFP)やEII(INFP)がそれです。

知性的に見える人や、裏表がない人、面白くて、自分が生産性と効率性を高めるのに役立つような事について、知識を共有しようとしてくれる人に魅力を感じます。完成された分析よりも信頼できる情報のほうに魅了されます。つまり結論として出された正解(解決策)よりも、事実や説明のほうを好むということです。同じ理由で、あてにならない情報や単に間違っている情報を発信したがる人たちを避けます。

この2タイプは、④のSEI(ISFJ)やIEI(INFJ)と同様、自分ではどの情報を信用すればいいのかを見極めることができません。人から聞いた情報をなんでも鵜呑みにしやすいので、信用できる情報を教えてくれる人を好み、逆に信用できない情報を教えてくる人を避けようとします。

自分の行動の生産性について考えることを放棄しがちで、指示してもらおう、最善の方法とかもっとも生産的な方法をアドバイスしてもらおうというふうに、無意識のうちに人任せにしています。この人たちは、自分がどれだけのことができて、それは十分なのかどうか、そして実際それにどれだけの価値があるのか、をはかるのが苦手なのです。自分の行動の生産性を自覚し、いつも合理的でやりがいのあることをしようとしている人たちを尊敬します。

自分の生産性や効率を誰かに高めてもらいたいと期待しています。自分ではそうすることができないので、だからこそ効率的な人や合理的な人に憧れるのです。

⑥動員するTe:SEE(ESFP)とIEE(ENFP)

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ESI(ISFP)やEII(INFP)同様、Teに憧れるのが、動員するTeを持つSEE(ESFP)とIEE(ENFP)です。

個人的に関心があることや、自分をより効率的で生産的にしてくれることについての事実的な知識を集めることに熱中します。しかし、正しい情報を発見したり選択したりする自分の能力に確信が持てないため、その分野において能力がありそうで、自分を安心させてくれる人に魅了されます。

この2タイプも、外部の情報を見極める能力に自信がなく、人の助けを必要としますが、あくまで求めているのは後押しです。

イドのTe――Teへの侮り

⑦無視されたTe:LII(INTP)とLSI(ISTP)

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自我にTeを持つタイプと似て、Teを得意とするものの、Teを軽視するタイプがあります。無視されたTeを持つLII(INTP)とLSI(ISTP)がその一例です。

外部から事実的な情報を探すことに精通しており、情報の目利きには自信がありますが、データを集めることはあくまで二次的なことであって、一番大事なのは、データを矛盾のない論理的な体系にあてはめることです。彼らにとっては、事実と事実の関係を分析することなく事実をただ並べることは、くだらなくてつまらない作業なのです。効率と生産性に価値は感じていますが、人が明確な手順に従わずに動いたり進めたりするなら、効率や生産性は実現されるわけがなかろうと思っています。

この2タイプは、情報を見極めたり集めたりすることには自信がありますが、「くだらなくてつまらない作業」だとみなしています。また、効率や生産性は、明確な手順を定めることではじめて達成できるものだと考えます。

⑧証明するTe:ILE(ENTP)とSLE(ESTP)

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①のLIE(ENTJ)やLSE(ESTJ)と同じくらいTeが得意ですが、先のLII(INTP)やLSI(ISTP)以上にTeを軽視しているのが、照明するTeを持つILE(ENTP)とSLE(ESTP)です。

利用可能な外部の情報と照らし合わせるという意味で、情報や主張や行動のどの側面が事実として正しいのかははっきりとわかります。しかし、主導するNe(ILE)/Se(SLE)によって培われた概念を追究するときには、自分の中の論理的な一貫性と比べれば、事実の正確性は重要でないと考える傾向にあります。また情報を公表する際にも、探究したいNe的なアイディアや、高めていきたいSe的な力があるときには、事実に焦点を合わせることを無意味な行為だと考えます。

外部の情報と照らしながら、どこが事実として正しく、どこが正しくないのかということを見極めることに長けています。しかしこの2タイプは、そうしたことを重要とは思いません。むしろ事実よりももっと大事なことがあると考えており、事実に注目するのを「無意味な行為」とすら考えます。

 

出典: Extroverted logic - Wikisocion