いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

外向直観(Ne)の色々な顔を紹介!~創造的革新、それとも…?~

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最終更新日:2019/11/05 NeやFiなどの8つの成分は、決して画一的なものではありません。むしろその使い方によってさまざまな顔を見せるようなものです。今回は、外向直観Neのバリエーションについて解説していきます。

 

Ne(外向直観)とは?

Neとは成分のうちの1つで、外向直観(Extraverted Intuition)の略記です。ソシオニクスにおいてNeとは、一言で言えば「発展の可能性についての直観」のことです。可能性に気づいたり、新しいことを始めたりしたときには、このNeが働いています。このNeを人に対して向けたときには、その人のポテンシャルや見えない動機などに気づくこととなります。また、好奇心を抱いたり、アイディアを生み出したり、想像をめぐらせて物事を多角的な視点からとらえたりするのも、このNeが関わっています。

参考:

外向直観(Ne)のバリエーション

自我のNe――Neへの信頼

①主導するNe:ILE(ENTP)とIEE(ENFP)

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まずはILE(ENTP)とIEE(ENFP)です。この2タイプは、①主導する機能にNeを持ちます。要は、ILEとIEEにとって、Neとは自分のアイデンティティであり、人生の要であり、そして圧倒的な強みです。

お手本のようなNeの記述を見ていきましょう。

他者の知的好奇心を刺激したり、何かをさせるために他者の好奇心を利用したりすることに長けています。

知識や技術、人間に関わる異なる状況、領域において容易に類似性を見出します。そして、異なる知識同士、異なる社会的集団同士をつなぎ合わせ、同時にたくさんの事柄に関われるようになることを好みます。違った視点から色々考えてみて、それが一致するのかどうか確かめることを楽しいと思います。

新しいプロジェクトに関わったり、新しく技術を習得したり、初めて会う人たちや新しい関係性を経験したりなど、だいたいどんなことであっても、最初の段階を楽しみます。新しい試みに向けて準備をして開始することは、誰かが既にやっていることを経験したり、誰かが始めたことを仕上げたりする過程よりも断然価値があると考えています。「仕上げ」という単語は、このタイプの人には似つかわしくありません。ある事柄について、もはや手に負えない、あるいは自分があまりにもそれを放置しすぎていると気づいたときには、こまごました問題を全て片付けようと気を配るのではなく、中断する傾向にあります(このことは、⑤暗示するSiとも関係しているかもしれません)。

始めることに価値があるから、仕上げは正直どうでもいい。文章から溢れる潔さや自信にみなぎる感じは、まさに①主導する機能らしいと言えます。

②創造するNe:LII(INTP)とEII(INFP)

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次に、LII(INTP)とEII(INFP)です。この2タイプは、 ②創造する機能にNeを持ちます。ILEとIEEに比べれば、優先度は低いですが、「人と関わる上で何ができるか?」と考えて、このNeを使います。

自分の洞察を特定の状況にあてはめ、より大きな像へと関連づけることを好みます。また、理想的な環境のことや、何であるかよりも何でありうるかについて議論するのも楽しいと思います。それゆえ、たとえ不条理であろうとも、周囲の人々に対して、いつも高い基準を要求します。

自分の利益のためにアイディアや新たな機会を追求することは滅多になく、重要だと感じた特定の疑問や問題に活かすために新しいことを追い求めます

最後の下線部が、①のILE(ENTP)やIEE(ENFP)と特に違うところでしょう。LII(INTP)もEII(INFP)も、可能性の追求は大事だと思っていますが、それに先立つようなもっと大事な問題を持っています。

超自我のNe――Neへの不信

③規範のNe:SLE(ESTP)とSEE(ESFP)

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①主導するNeも②創造するNeも、イケイケな感じでしたが、ここから少し雲行きが怪しくなっていきますよ。SLE(ESTP)とSEE(ESFP)のNeです。

他人の動機や意図や能力がよくわからないので、わかりやすい指示や任務を与えてそれを果たせるかどうかで他人の意図や能力を判断することを好みます。

下線部に①②との違いが表れています。この2タイプは、Neを働かせて人のポテンシャルをはかるのが苦手です。

直接経験したことのないことについての情報と同じように、あらゆる予測不可能な奇抜なふるまいや発展に対しては、不信と懐疑を表立って表現する傾向にあります。しかし、新しい物事に直接対処する機会が一定期間設けられそれに慣れてしまえば、不信にみちた態度は見せなくなります。この人たちは、物事に直接関与できるときには瞬時に適応できるのです。その一方で、しばらく先の未来のことを言われたり、「いつか役に立つかもよ」といって無秩序に情報を与えられたりするだけで、どうしたらいいかわからなくなってしまうのも彼らなのです。

SLE(ESTP)やSEE(ESFP)は、予測できないことや見たことがないこと、つまり新しいことに対して不信感を抱きます。新しいことを重視する①のILE(ENTP)やIEE(ENFP)、②のLII(INTP)やEII(INFP)とはむしろ逆です。

彼らは、何が「一般的に」そして自分の興味に影響しない領域において待ち受けているのかよりも、近い将来、自分の目に見える範囲で何が起ころうとしているのかを知りたがります。

他人がはっきりしない理由で遅刻したり独自的で予測不可能なふるまいをしたりするときに、特に怒りを覚えます。宙に浮いている感じ、未来が不確定である感じがするので、行動指向の人々には耐えられないのです。

この2タイプは、Ne的な「多角的な視点」には興味がありません。下線部はほとんど同じことの繰り返しです。行動に新しさを求めていません。

④脆弱なNe:LSI(ISTP)とESI(ISFP)

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先ほどの③よりもっとNeに対して懐疑的なのが、LSI(ISTP)とESI(ISFP)です。

具体的に何になるでもないように思われるアイディアや機会にとても懐疑的で、新しい取り組みには絶対に具体的な利益が出るという保証を求めます。結果がはっきりせずしばしば激動や不要な変化をもたらす類いの改革よりは、既存の問題に解決策を与えるような改革を好みます。

この人にはそういう才能はないと思ったら、他人の活動を強引にやめさせようとするかもしれません。が、同時に、その人が潜在能力を持っているのかどうかについては見誤りやすいです。

使われる単語1つ1つに不信感が滲み出ています。新しさそれ自体には価値を見出しません。③のSLE(ESTP)やSEE(ESFP)同様、その人のポテンシャルをはかるのは苦手ですが、③ができるかどうか試してみてそこから考えるのに対して、LSI(ISTP)とESI(ISFP)は、なんとしてでもやめさせる感じですね。

基本的には多角的な視点を理解しようと努めることはせず、自分の視点だけを発達させることに集中します。自分のアイディアに大きなメリットがあったとしても、アイディアで他人を惹き付けることがあまり得意ではありません

③同様、多角的な視点には興味がありません。下線部は、アイディアで他人の好奇心をくすぐるのが得意なILE(ENTP)やIEE(ENFP)とは真逆の箇所です。

活動に従事できそうかとか未経験のスキルを身につけられそうかとかいうふうに他人を評価する人を見ると嫌な気持ちになります。とりわけ自分についてそのような議論をされるときに不快感をおぼえます。自分のポテンシャルを極度に疑ってかかるか、特定の領域での自分の可能性を過大評価するかの両極端になりやすいです。

 他人のポテンシャルをはかるのも苦手なのですが、自分のポテンシャルをはかるのも苦手です。

 

超イドのNe――Neへの憧れ

⑤暗示するNe:SEI(ISFJ)とSLI(ISTJ)

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③と④がNeへの不信感でいっぱいだったのに対し、⑤と次の⑥は、Neへのあこがれでいっぱいです。

いつも新しくて違いのあることを追い求め、物質にとらわれない人々をおおいに尊敬し憧れます。自分の可能性を信じてくれて、自分にしかできない仕事を褒めてくれる人々をすぐに慕います。

新しいことを追い求めたり、人のポテンシャルをはかったりするのが得意な人たちに憧れます。つまり、①のILE(ENTP)やIEE(ENFP)のような人たちのことです。

自分の才能や独自の経験、あるいは非凡さをおおっぴらにすることは滅多になく、「ふつうの人」のように見えることを好むので、他人からは関わりやすい人と思われます。しかし、親密になると自分の独特な個性をあきらかにします。個性は人に近づきがたさを与えるということを知っているので、自分の才能や個性をあらわすことに敏感なのです。自分の個性が仲の良い人たちに認められ、歓迎され、促進されることを夢見てはいますが、「念のため」、新しいグループや大きなグループのなかでは個性や才能を強調しないようにしています

⑤暗示するNeを持つ彼らにとって、自分がどんな才能を持っているのかを見分けることは難しく、そのためキャリアに関して長期的な目標をたてようとしない人が多いです。

彼らも④のLSI(ISTP)やESI(ISFP)と似て、自分では、新しいことを始めることはなかなかありません。そしてできる限り目立たないよう振る舞います。それは、要は「出る杭は打たれる」ということをよくわかっているからです。ただし、④と違うのは、この2タイプは、そうだとしてもなお、自分の個性や才能を認めてほしいと望んでいる点でしょう。

⑥動員するNe:ESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)

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⑤と似て、Neを高く評価するのがESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)です。

たとえ現時点で実用化できるようなものでなくとも、アイディアや想像力に富んだ人々や、そういうものに「世界の向こう側」で起こっている出来事を結び付けていく人々を、非常に高く評価します。自分が今現在取り組んでいることをより良いものとするために、洞察や型にはまらない分析を提供してくれる人々はなおのことありがたく思います。

下線部は⑤の2タイプと少し違う部分だろうと思います。⑤のSEI(ISFJ)やSLI(ISTJ)が新しいアイディアそれ自体を評価しているのに対し、⑥のESE(ESFJ)とLSE(ESTJ)はどちらかといえば、自分のやっていることに活かせるようなアイディアを望んでいます。

イドのNe――Neへの侮り

⑦無視されたNe:IEI(INFJ)とILI(INTJ)

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新しいことを始めたり、人のポテンシャルをはかったりすることは上手にできるけども、そういったことに価値を感じないタイプというのがいます。それが、⑦と次の⑧のタイプです。

様々な知識や経験の領域同士が「外的」に結びつくということは理解していますが、特別な意味を持っていて、物事の神秘的・秘匿的な本質を理解するのに役立つような「隠された」つながりのほうに焦点を当てることを好みます。このタイプは、与えられた物事や状況に備わっているポテンシャルをたやすく把握することができるのですが、そのような評価に浸るのは自制して、発言の根っこにある見えない過程を理解することに向かいたがります。

既存のもの同士を組み合わせれば新しいものが生まれることも、人や物事のポテンシャルについても、この2タイプは十分理解しています。しかし、IEI(INFJ)とILI(INTJ)はそんなことより他にもっとやりたいことがある。そのため、⑦無視されたNeという名前の通り、Neの働きを無視しようとします。

⑧証明するNe:EIE(ENFJ)とLIE(ENTJ)

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⑦の2タイプをもっと過激化したのが⑧のEIE(ENFJ)とLIE(ENTJ)です。

どんな類いのアイディアでも上手に生み出すことができますが、自分ではそのアイディアを真剣には受け止めないし、アイディアを生むことをある種の価値のない娯楽として見ています。興味のある分野に無関係な事柄について考えることに「遊蕩する」よりは、自分の想像力と洞察力を具体的に何かを成し遂げようとする場面で使うほうが自然です。

この2タイプは、⑦のIEI(INFJ)とILI(INTJ)以上に新しいアイディアを思いついたりポテンシャルをはかったりするのが得意です(①のILEやIEEに匹敵するほどです)。そして、⑦以上に、新しいアイディアにもポテンシャルにも興味がありません。⑦の2タイプは「新しいアイディアもいいけど、もっと大事なことがある」というスタンスで相対的に価値を低く見ていたのに対し、⑧のEIE(ENFJ)とLIE(ENTJ)は、「価値のない娯楽」「遊蕩」とバッサリです。

 

出典:Extroverted intuition - Wikisocion

2019/11/05:⑦無視されたNeの訳を修正しました。