あけましておめでとうございます。2018年はソシオニクスの理解をもっと深めていけたらなと思っています。ブログについても試行錯誤していくのでどうかごひいきに。今日は初心にかえって、簡単なタイプ診断をご紹介します。
ユング式二分法
今回紹介するのは、2択×4問でソシオニクスのタイプを絞るやり方です。MBTIではおなじみのやり方ですね。具体的には、外向E/内向I、感覚S/直観N、感情F/思考T、判断J/知覚Pの4問からMBTIのタイプが導かれます。
ただしソシオニクスでは、J/Pの考え方がMBTIとは異なるので注意が必要になります。ややこしいのでこのブログでは正式表記である3文字法を使うことにしていますが、INFp、ESTjというように小文字j/pを用いてMBTIと区別することがあります。
J/Pの違い、正式表記については以下参照:
ざっくりまとめると、ソシオニクスタイプを導く2択×4問は、
- ①外向Extravert/内向Introvert
- ②感覚Sensory/直観Intuition
- ③倫理Ethical/論理Logical
- ④合理rational(j)/非合理irrational(p)
ということになります。
以下で、実際にそれぞれの指標の特徴を見ていきながら自分のタイプを考えていきましょう。詳しい方はMBTIのそれと比べてみても面白いかもしれません。
①外向/内向
外向がより当てはまれば外向(E)型、内向がより当てはまれば内向(I)型です。3文字表記なら最後の文字にEかIがきます。4文字表記ならMBTIと同じく最初の文字にEかIがきます。
外向
- 心理エネルギーは自分の外側へと流れ出すことが多い。
- エネルギーレベルは、大人数でやりとりしているときに上昇する。
- エネルギーレベルは、一人のときに低下する。
- エネルギーレベルは、基本的に高めである。
- 周囲の環境に注目することが多い。
- 活発で行動は自分から起こす傾向がある。
- 知らない人ともすぐに仲良くなりやすい。
- 自分を表現するのが得意なほうである。
- チームで働くのが好きなほうである。
内向
- 心理エネルギーは自分の内側に向かうことが多い。
- エネルギーレベルは一人のときに上昇する。
- エネルギーレベルは大人数でやりとりしているときに低下する。
- エネルギーレベルは、基本的に低めである。
- 自分の思考や感情に注目することが多い。
- 受け身で、自分から行動を起こすことは少ない。
- 友達は多くないことが多い。
- 集中するのが得意なほうである。
- 一人で働くのが好きなほうである。
②感覚/直観
感覚がより当てはまれば感覚(S)型、直観がより当てはまれば直観(IまたはN)型です。3文字表記ではSかIの文字を用います(詳しくは④で)。4文字表記では、MBTIと同じく2文字目にSかNを使用します。
感覚
- 現実的で、地に足がついているほうである。
- どちらかというと全体像より細部に気が付く。
- 今ここを生きており、周囲の環境に注目するほうである。
- 心理的な対立が生じても自然と慣れるほうである。
- 理論より実践に興味があることが多い。
直観
- 理想的で、空想にふけっているほうである。
- どちらかというと細部より全体像を見る。
- 周囲の環境よりもアイディアに注目するほうである。
- 心理的な対立が生じると落ち着かないほうである。
- 実践より理論に興味があることが多い。
③倫理/論理
倫理がより当てはまれば倫理(EまたはF)型、論理がより当てはまれば論理(LまたはT)型です。3文字表記の場合はEとLの文字を使います(ここも詳しくは④で)。4文字表記の場合は、MBTIと同様FとTを3文字目に使います。
倫理
- 思考と対話においては、倫理的な要素に重きを置く。
- どちらかと言えば(“善い”か“悪い”かという)倫理的な評価について話す。
- 人間関係の問題を解決するのが得意なことが多い。
- 論理的な解決策を探すのに苦労することが多い。
- 議論より説得を好む傾向がある。
- “論理的な”ごまかしに対して隙があるほうである。
論理
- 論理的な原因をもとに決定を下すことが多い。
- どちらかと言えば、(“正しい”か“間違っている”かという)論理的な評価について話す。
- システムや構造、パターンに興味を持つことが多い。
- 人間関係で問題を抱えることが多い。
- 説得より議論を好む傾向がある。
- “倫理的な”ごまかしに対して隙があるほうである。
④合理/非合理
合理により当てはまれば合理型、非合理により当てはまれば非合理型です。合理は③倫理/論理のこと、非合理は②感覚/直観のことです。
合理型の場合、3文字表記では、③→②(→①)の順で文字を並べます。この順は、③>②、つまり合理>非合理を意味しています。4文字表記の場合は、小文字のjを最後に置きます。
一方、非合理型の場合、3文字表記は、②→③(→①)の順になります。②>③、つまり非合理>合理を表した順です。4文字表記の場合は、小文字のpが最後に来ます。
合理
- あらかじめ計画をし、早めに決断する傾向がある。
- 厳格で、強情であることが多い。
- 一度決めたことは変えたがらない。
- 一度始めたことは最後までやるほうである。
- 動きはたいてい硬い。
- リーダーになるとたいてい権威主義的なスタイルをとる。
- ストレス耐性が低い。
非合理
- 時機を待ち、自発的に行動する傾向がある。
- 柔軟で、寛容であることが多い。
- 一度決めたことでも変更することが多い。
- 一度始めたことを終わらせないまま新しいことを始める傾向がある。
- 動きはたいてい柔らかい。
- リーダーになるとたいてい民主主義的なスタイルをとる。
- ストレス耐性が強い。
例&まとめ
【例1】①I、②S、③E(F)、④合理(j)を選んだ人:合理型は③→②(→①)の順なので、③E→②S→①Iで、ESI。4文字表記なら、③にF、④にはjの文字を使ってISFj。
【例2】 ①E、②I(N)、③L(T)、④非合理(p)を選んだ人:非合理型は②→③(→①)の順なので、②I→③L→①Eで、ILE。4文字表記なら、②N、③T、④pの文字を使って、ENTp。
さて、MBTIと比べてどうでしょうか。①の外向/内向あたりはあまり変わらないかな?と思いますが、④の合理/非合理はやっぱり気になりますね。私はINFJでIEI(INFp)なので、MBTIなら計画的で頑固なタイプとされるんですが、ソシオニクスだとむしろ柔軟という評価なので、かなりギャップがあります。MBTIの判断/知覚指標とどれだけ関連づけられるのかは気になるところです。