仕事帰りの電車の中で読めるような軽くて短い記事を書く、宵のつれづれシリーズ第6回目。最近ハマっているカネコアヤノの『ロマンス宣言』から、今回のテーマも引き続きIEIの喧嘩計画。
IEIの喧嘩計画~感情表現編~
同居人LSIに「あなたの世界観っぽい」と言われて聴き始めたカネコアヤノ。代表作の『ロマンス宣言』が、良すぎてずっと歌っている。
前回に引き続き、特に気に入ってる2番のサビ前~サビ。
嵐の夜にこじれたロマンス
けれど どんなに酷くされたって
次の日には優雅にお湯を沸かして
カネコアヤノ『ロマンス宣言』(作詞:カネコアヤノ)
コーヒーのむのよ
わたしの理想の喧嘩計画
前回はこの「喧嘩計画」について、IEIの内向直観っぽさあるな~って話をしましたが、外向倫理っぽさもあるな~と思ったんで、今日はその話をば…。
…と、その前に復習。前回はIEIについて、タイミングやリズムやテンポやペースを主導するという意味で、指揮者っぽいよねという話をしました。
でも指揮者の仕事は、タイミングやリズムやテンポやペースをまとめることだけではない。指揮者は、表情や指揮棒の振り方を変えて、演奏で表現する感情も操っています。「激しく荒々しく」演奏するのか、それとも「優しく穏やかに」演奏するのか。こういう感情表現も指揮者がまとめます。
そしてソシオニクスで、こういう感情表現と言えば、外向倫理です。
外向倫理とは、感情(エモーション)の倫理とも呼ばれ、感情をあらわして、雰囲気をグワーッと盛り上げたり、逆にシン…と静まり返らせたりすることに関係しています。
そして指揮者・IEIは、この外向倫理を創造する機能に持つタイプです。
創造する機能とは、自分の目的達成のための手段ですが、人・状況を巧みに操ろうとする特徴があり、振れ幅がデカいのもポイントです。
なので、創造する機能×外向倫理のIEIなら、目的達成のために、感情表現をダイナミックに切り替えます。「激しく荒々しく」怒っていたと思えば、「優しく穏やかに」微笑んでいたりします。
なおこのIEIの感情表現の切り替えを、ストラティエフスカヤは「レコード」の交換に喩えています(IEIは音楽で喩えられていることが多いですね!)。
(…)いつかは(IEIは)「レコード」を替える必要があります。ネガティブはポジティブに、落胆は楽しみに変える必要があります(…)。
Логико-интуитивный экстраверт (ЛИЭ, Джек) → интуитивно-этический интроверт (ИЭИ, Есенин). ,拙訳。
IEIは、暗い音楽をかけたあとには、明るい音楽をかけたい(比喩です)。どんなに落ち込んでも、時機を見て「レコード」を替え、楽しく笑いたい。IEIはそんなタイプ。
だから、曲中の「理想の喧嘩計画」がIEIのものだとすれば、IEIは、途中でレコードを替えなければいけないし、替えたがるでしょう。喧嘩中の「嵐の夜」では死ぬほど重苦しい音楽をかけ、朝の「優雅」なコーヒータイムではめちゃくちゃに優しい音楽をかけたがるでしょう。
「ふつうに最初から明るい音楽かけておけばいいのに」と思うかもしれませんが、それは全然IEIではないのです…。この話もまたいつか…。
以上~。今日はこのへんで。