謙遜なんてしたくない!!~仮面の内向S~ | いざよいブログ
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謙遜なんてしたくない!!~仮面の内向S~

独自研究

ある人からこんなことを言われました。「INFJって謙遜が激しいわりに、それを真に受けると怒り出すよね」――わかる。正直、謙遜のつもりで言ったことをそのまま受け取られて怒らない人なんているの?と思うくらいです。

今回からは、2回に分けて、ソシオニクス的な見地からこの現象についての弁解を試みたいと思います(笑)。

謙虚さについては、この記事の最後で触れています。

「あなたは謙虚にしてないでもう少しイキったほうがいいよ」と言われたことがありますが(笑)、〔…〕「内向Sじゃなくて外向Sをやれ」というメッセージのように感じられます。なんとなく謙虚さは内向S、イキりは外向Sかなぁと思うんですよね。確かに私自身、謙虚でいるより上手にイキりたい(笑)。

今回と次回の記事は言ってみれば、この部分をもっとわかりやすく説明するだけの記事です。ポイントは、①なぜ謙虚さを内向S、イキりを外向Sと思ったのか②謙虚でいるよりイキりたいとはどういうことか、の2点です。今回は、謙虚さのほうに焦点をあてて考えます。

謙虚さは内向S的?

まず、内向Sを謙虚さと考えた理由を説明します。内向Sの機能は、ソシオニクス的には「Xさんにとって状況Yは快適か?」という視点をとることです。言い換えれば「快を求めて不快を避ける」という行動原理が内向Sです。

参考:

内向Sの様々な特徴は、ここから派生します。

例えば、X=“私”、Y=“Aさんと一緒にいる状況”とします。すると「私は、Aさんと一緒にいると快適か?」となるわけですが、もし快であればまた「Aさんと一緒にいる状況」は求められますし、不快であれば今後「Aさんと一緒にいる状況」は避けられることになるでしょう。こういった選別の蓄積によって、「安定」した関係が目指されるのです。SJの高い帰属意識・忠誠心という特徴もこれに関わっているでしょう。

あるいは、Y=“玉ねぎを食べる状況”でもいいです。「私は、玉ねぎを食べると快適か?否、不快である」――こうして、玉ねぎは皿の端に寄せられるようになります。ISTJの母は、絶対に玉ねぎを食べません。ISJが偏食になりやすいと読んだこともあります。

そして本題。X=“Bさん”、Y=“でしゃばる人がいる状況”を代入します。「Bさんにとって、でしゃばる人がいる状況は快適か?いや、怒ってたよなぁ」あるいは、X=“私”、Y=“自らでしゃばる状況”でもいいでしょう。「私はでしゃばると快適か?いや、叩かれてろくなことがなかったよ」内向Sを①主導に持つISJは、こういう判断を日頃から行うことで、厄介事から逃れ、快を維持するのです。「出る杭は打たれる」のが世の摂理なら、ISJがでしゃばらないこと、つまり謙虚であることを選ぶのは自然なことのように思えます。もっと端折って言いましょう。謙虚でいるほうが快適なのです。こういうわけで、私は謙虚さを内向S的であると考えました。

謙虚の仮面

ところで私INFJの内向Sは、超自我である③仮面の機能にあたります。

参考:

③仮面の内向Sは、規範として私に襲い掛かります。先の謙虚さの話と組み合わせると、私は謙虚の仮面をつけている、つまり、「でしゃばるな。謙虚であれ」という命令を下されているということになります。

さらにこの③仮面の内向Sは、イドの外向Nを抑圧しています(⑦抑圧された外向N)。外向Nはポテンシャルを見極め発揮させようとする機能です。INFJがイドに外向Nを持つということは、すなわち、INFJは「ポテンシャルを発揮させたいぜ」と思っているということです。そしてそれは抑圧されている。ポテンシャルの発揮は「でしゃばるな」という命令によって抑えこまれているのです。 

図にしてみるとこんな感じです。

象徴的なエピソードがあります。子どもの頃、祖父母の家に行くたびに従兄と妹と身長をはかり合って遊んでいました。背は年齢順で、従兄が一番高くて妹が一番低かったのですが、私が小4で従兄が小6のときかな、2mm追い抜かしたことがありました。私は当時成長期真っ只中だったんですね。背が伸びることが面白くて嬉しかった。どこまで伸びるんだろうとワクワクした。だから無邪気に「やった~!従兄ちゃんにはじめて勝った~!」と喜んだんです。そしたらそれを見た母が怒った顔で近寄ってきて、人のいない廊下に私を呼び出しました。

「従兄ちゃんは未熟児で生まれたの。だから他の子に比べて背が小さいんだよ。従兄ちゃんが聞いたらどう思う?従兄ちゃんのお母さんが聞いたらどう思う?」

「男子は中学以降伸びるから大丈夫でしょ」と思ったことは置いておいて、自分の成長=ポテンシャルの発揮を無邪気に喜んではいけないということを、すなわち③仮面の内向Sを、ここでハッキリ学んだわけです。

仮面をかち割らない努力

そんなこんなで私は謙虚の仮面をつけることを規範として受け入れていくのです。自慢だと受け取られて不快感を与えてしまわないように気をつけつつ…でも私のポテンシャルを認めてほしい!!!!!ので、結局仮面をかち割って自慢してしまいます。自慢すれば嫌われます。揉めます。「今度は謙虚の仮面をかち割らないようにしよう…」でもやっぱり自慢します。揉めます。…比較的マシになってきたとは言え、このループを延々と繰り返しています。超自我とイドの葛藤です。

参考:

だから「いやいや私なんて何にもできないノデ…」なんて言ったのを真に受けて「へーあなたって何もできないの?英語でも勉強したら?」と言われれば、クソー!!舐められている!!謙遜なんてするんじゃなかったよ!!!と思うのでしょう。こういう反発が、次回の「イキり」へと繋がっていきます。

まとめ

INFJの謙遜を図にするとこうなります。すべてのINFJに当てはまるかはちょっとわかりませんが、少なくとも私はこれです。

次回は、「イキり」についてです。

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