いざよいブログ

MBTIと混同されているソシオニクスの誤解を解くためのブログ。

SLEとIEIの双対関係はなぜ失敗に終わってしまったのか。

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たびたび登場していたSLE(ESTP)氏と実は去年の10月から結婚前提で交際してきましたが、様々な事情から揉めまくり、破談になってしまいました。今回は、相性抜群とされる双対関係がなぜ失敗に終わったのか考えていきます。

 

関係の悪化

実は交際する前からしょっちゅう喧嘩と仲直りを繰り返していましたが、向こうの家族にお会いし、彼の家族がやっている会社でアルバイトをすることになったあたりから一気に喧嘩の質が悪くなっていきました。それでもなんとか関係を保ってきましたが、あるとき1か月続く大喧嘩になり、お互いにボロカスに罵り合い、今度こそ本当に破局だというところまでいきました。しかし別れ話をするつもりで会ったら、なぜか奇跡的に仲直り。その場ではお互いに安堵していたものの、あれほどの大喧嘩を経てお互いへの信頼が簡単に修復できるわけでもなく、連絡が来なくなり、その間に私が彼の会社をやめることを決め、最後の出勤日をもって正式に関係が終わりました。

仮説1)サブタイプの不一致

まず考えられるのは、サブタイプの不一致による問題です。私Ni-IEIに合うのがSe-SLEなのかTi-SLEなのかは調べた限りではわかっていないのですが、もしかしたらそこに食い違いがあったのかもしれません。

あるいは、MegedはSLEとIEIの双対関係について以下のように言っています。

しばしばIEIは協調的な性格をもつのですが、ミュージシャン、アーティスト、詩人などのようにクリエイティブな性格が勝る人もいます。そういう人は、支配的なタイプと付き合うことはおすすめしません。もっと穏やかでバランスがとれている、標準的な性格のパートナーのほうが合います。さもなければ、2人の「戦いごっこ」がお互いを打ち負かしてしまうか、さらにはドロドロになってしまうかもしれません。

出典:Характеры и рекомендации - Мегедь В.В.

「協調的」なIEIと「クリエイティブ」なIEI、そして「支配的」なSLEと「標準的」なSLEがいると言います。これらの特徴がサブタイプに対応しているのか定かではないですが、少なくとも私は協調的なIEIではなかったでしょうし、彼は支配的なSLEだったように見えます。そして、Megedが言うように、何度も何度も、それも付き合う前から、喧嘩と和解つまり「戦いごっこ」を繰り返してきました。お互いにボロボロになっていたことは確かでしょう。

仮説2)周囲の人間(親)の影響

LSEのお母さんによる教育

2つ目の仮説は、彼がLSE(ESTJ)のお母さんの影響を大いに受けていることが関係しているのではないかというものです。つまり、SLEは基本的にはTeを重視しないため、IEIの急所Teを刺すことはないのですが、LSEはTeを重要視します。LSEのお母さんの影響を受けていたとすれば、一般的なSLEよりもTeを重視するSLEであった可能性は考えられます。

Te―双対SLE-IEIの喧嘩の元

Gulenkoによれば、IEIがSLEにTeを指摘されて怒り出し喧嘩になるのはどうやらデフォのようです。以下が両者のTeについての記述です。

お金をどう扱うべきか(IEIは浪費家で無駄が多いです)や、働くことや倹約することそしてダラダラしないことの必要性について、立ち入って助言したりうるさく注意をしたりすれば、IEIはすぐに機嫌を悪くし、それが喧嘩の潜在的な原因になります。(…)この双対関係の2人の中で責任が正常に分配されれば、資源を調達する役割はSLEが担うことになります。それができなければ、この双対関係はぱっとしなくなり、仲たがいすら生じるかもしれません。IEIがこの財源を使い、SLEがこの消費に権限を与えます。

出典:Descriptions of Dual Relations by Gulenko - Wikisocion

元々Teを刺激されると喧嘩になりやすいのに、LSEのお母さんの影響でTeが肥大化していたとすれば、なおさら喧嘩になりやすくなっていた可能性はあります。第8機能は本来相手の脆弱な第4機能を守るためにあるはずなのですが、傷つけ合うようになってしまえば泥沼化は必至です。「ダメ人間、クズ」「そんな言い方ないでしょ怒怒怒」「逆ギレするな」…いわゆる“モラハラ男とヒス女”のような厳C関係になってしまいます。

加えて引用をそのまま読めば、SLEがやるべきはIEIにガミガミ働けということではなく、養うことによってIEIの自由を奪うことだったのかもしれません。時代を逆行しています。

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準同一関係―開き直り

このようなTeの肥大化については別の説明も可能です。それは、お母さんと彼が準同一関係であったことが関係しています。そもそも大喧嘩になったきっかけは、(私から見れば)お母さんが私たちの関係に介入してきたことでした。

参考:

お母さんを含めて話し合いになり、お母さんは私のことを叱りました。たとえば、「あなたには学歴しかない。でもそんな学歴の人間ごまんとおるわ」くらいのことを言われました。これは事実とはいえ堪えました…が、彼がお母さんに同意したことにはもっと堪えました。SLE氏はそれまで私の学歴については「努力してきたという証」として評価していたのです。

このときはひどいマザコン野郎めと思いましたし、結婚したら嫁姑問題が起こることは間違いないと思いました。ただ、お母さんと彼が準同一関係であることを考慮すれば、彼の態度も理解できます。準同一関係は、「意見が合っているフリ」をすることで保たれるという難しい関係なのです。つまり、ここでお母さんに反論したところで親子関係かつ上司部下の関係が悪化してしまうことになる。彼にとってもどうしようもない状況ではあったのでしょう。そして彼は「2人が仲良くすればいいだけだろ」と言うのですが、それも困難な状況でした。なぜなら私とお母さんは「衝突関係」で、既に衝突が始まっていたからです。

さらに準同一関係は、お互いのイドを正当化しますから、「開き直り」という類の楽観主義が起こります。これが第8機能の肥大化です。私も喧嘩するたびEII(INFP)に話を聞いてもらっていましたが、「ありえへん!!」と怒ってくれるので変な心地よさがありました。これと同じことが、彼とお母さん側にも起きていたかもしれません。彼らもお互いに結束することで自分を正当化していたのでしょう。このようにごく身近に準同一関係がいる場合、健康な双対関係を築くのは困難かもしれません。

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※図はイメージです。

仮説3)双対SLE-IEIのダメパターン

あるいは別の視点から。Stratievskaya(ESI)が、自身のブログで双対SLE-IEIダメパターンを挙げていました。つまり3つ目の仮説とは、双対関係にはダメパターンが存在しており、単純に私と彼はそれだったという仮説です。

ダメパターン―年下IEI夫と年上SLE妻

ダメパターンの例として挙げられているのは、若いIEI夫と裕福だがもはや若くないSLE妻の2人です。Stratievskayaは、若いIEIを夫に選んだことはSLE女性にとってはリスキーだったと言います。IEI夫は、SLE妻のおかげで、自分の望みや出来心がなんでも無条件に満たされました。要は甘やかされたんですね。しかもこのIEI夫、仕事が全然ダメでした。SLE妻とは違って事業は大失敗し、多額の借金を背負い、それをSLE妻が支払うことになったのです。

その後2人で話し合い「代償が大きいからあなたはもう働かなくていい。かわりに専業主夫をして」ということになりました。しかしここでもSLE妻は過ちを犯したといいます。何が過ちだったのかというと、IEI夫を家に閉じ込め、使いっぱしりにして大量の退屈な仕事を背負わせたことです。

IEI夫はそれを全くやらなかったそうです。やりたくないんですよ。だから友達と遊びにいってオールとかしてSLE妻から距離を置きました。帰ってこないわけですから当然SLE妻は不満に思います。年の差もあるし、この先どうなるのかもわからないし、利用されているような気がするし。ということでSLE妻は、探偵を雇ってIEI夫の跡をつけさせたそうです。そしてこれが3つ目の過ちになります。

IEI夫はすぐに探偵に気づきます。しかもそれを逆手にとり「譲歩させるための根拠」にしてしまいます。そしてそれを武器にしてSLE妻に迫ります。SLE妻は根拠もないのに疑ってしまったことに良心の呵責を覚えました。

「妻は僕の借金を払ってくれた。僕は妻にとても誠実にしてきたよ。妻は私に何かすると必ずいやしくも言うことを変えてきたんだもの。でも疑われたのはさすがに腹が立つ。こんなことが起きた以上、理解はできないし、許せない…」

出典:Соционика от Стратиевской: Дуальные диады 2й квадры: СЛЭ - ИЭИ

SLE妻は赦しを請い、それの引き換えにIEI夫はもっと自由奔放になります。ウワーSLE妻かわいそう!!!大体そういう話です。

ダメパターンに陥る原因

IEIひどく描きすぎだろと思わなくもないですが、私とSLE氏の場合もおおむねこんな感じでした。

Stratievskayaは、先のダメパターンの問題点として年の差を挙げています。元々SLEは疑り深く、自分たちの関係がどうなっていくのかに疎いのです。そのため、年の差による不安がいっそう強いのかもしれません。現に私とSLE氏は10個以上離れていました。“若い男”への嫉妬が凄まじく、結婚も焦っていて、学生のうちに結婚するだのなんだのいう話も出ました。私が彼の会社でアルバイトを始めたのも、檻に閉じ込められたようなものでした。進学も就活も認めてもらえませんでしたし、何よりお母さんをはじめとするSJ社会になじめませんでした。夫が友達とオールしにいっちゃう気持ちは…普通にわかります。

また、Stratievskayaは先のようなダメパターンでは、2人の目的が一致していないことにも着目しています。つまり、妻は結婚を急いでいましたが、若い夫は現状に満足していたのです。

IEI男性はしばしば「先延ばし」にすることができ、それゆえパートナーを自分の意志や望みに従わせ、恐怖によってSLE女性を抑えつけるのです。「結婚するかしないかなんてわかんないよ」その間、SLE女性は神経質になり、自分の(ベータクアドラの理解によれば)曖昧な立場に痛ましく気づきます。そして同時に自分の将来を「保証させる」方法を進め始めます。例えば、SLE女性はIEIを結婚させるために妊娠さえするかもしれません。

(…)つまり女性はできる限り早く結婚したいし(ただ「遅すぎる」とか「取り残される」のが怖いからというだけとしても)、男性は現状のままで幸せなのです(自分の「お母さん」のように気遣ってもらえるのですから)。

出典:同上

例によってIEIへのあたりが強すぎる気がしますが、こうしたすれ違いが私と彼の間にあったのは事実です。

まとめと反省点

今回は、SLEとIEIという双対関係の破局についてソシオニクス的に考えてみましたが、なんというか色々問題が多すぎました。私も長いこと2人の結婚が実現する可能性を模索してきましたし、かなり譲歩してきました。彼も同じことを言うと思います。それでもやはり無理でした。

また、Stratievskayaのダメパターンの例は現実を叩きつけてきて、痛ましいですが勉強になりますね。時々「ソシオニクスでは関係性ははかれない」という批判をいただきますが、その通りだなと感じさせられます。ダメパターンを経験したわけです。ただ、双対関係の面白いところは、付き合ったことを全然後悔していないどころか、次出会う人もSLEの人がいいな~と思うくらいに魅力的なところなんですね。次は成功パターンだといいんですが。

また、私個人の反省点はというと、彼の家族に対し「あっこの人たち無理」というFiセンサーが過剰反応していたかもしれないなということです。まあほんとに無理は無理なんですが、どんな間柄も平和にやっていくことは可能なので、表面的にでもうまく関わっていけたらよかったな……いや、でも会社にいれられた時点で表面的な関係選ぶ余地なかったですね。やっぱり別れるのが最善でした。