宵のつれづれ#22 かよわくなれないSLE | いざよいブログ
スポンサーリンク

宵のつれづれ#22 かよわくなれないSLE

ソシオニクス

仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第22回目、かよわくなれないSLEです。

宵のつれづれ
  • よひ 【宵】名詞
    晩。また、夜に入って間(ま)もないころ。
  • つれ-づれ 【徒然】[一]名詞
    ①手持ちぶさた。退屈であること。所在なさ。
    ②しんみりしたもの寂しさ。物思いに沈むこと。
執筆のルール
  • 1記事につき1論点(ただしソシオニクスの話に絡める)。
  • ゆるく楽しく書く。
  • 毎週月・木曜日の、太陽が沈むころに配信。

かよわくなれないSLE

前回は、SLE女性がしばしば「かよわい女の子」に憧れるという話を紹介しました。

ですがこのSLE女性の憧れは、実現しないでしょう。今回は、その理由をもうちょっとソシオニクスの理論に基づいて説明してきます。

まずストラティエフスカヤの説明を引用しましょう。

問題は、このタイプの人たちは「弱く」いることができないことです。これ(=弱さ)は、自我の主導する機能の外向感覚(SLEの-Se※1)、つまり意志の基準を宣言する※2権威的な感覚と矛盾しています。また、誰かの力に屈することも不快です。

Тождественные Отношения: СЛЭ-СЛЭ | Соционика от Стратиевской

結論から申し上げますと下線の通りで、SLEはかよわくいることがそもそも不可能です。

ちょっと補足していきましょう。細かいことは最後に注釈も載せてるんでそこも読んでちょ。

まず、外向感覚は、意志の感覚とも呼ばれます。この感覚が強いほど、意志や力強さによって活動範囲や権限を拡大して、自分でコントロールできる事柄を増やしていくことができます。

この外向感覚を、SLEは主導する機能に持っています。主導する機能は、その人の一番大事な価値観を意味します。

なのでめっちゃ簡単に言ったら、SLEは、意志や力強さがあり、自分ですべてをコントロールできることを何よりも大事に考えるタイプだよということ。

逆に言えば、意志や力がなく、不幸や災難を目の当たりにして自分では何もできない、ただ受け入れることしかできない…。SLEからすれば、そんなことは耐えがたいこと。SLEからすれば、「弱さ」は何としてでも避けるべきことです。本来は。

とはいえ、前回言った通り、「かよわさ」に憧れるSLEもやっぱりいますよ。自分にないものって魅力的に思えますし。

でも、前回のSLEチャンのセリフ、よく読んでほしいんです…。

SLEチャン
SLEチャン

瓶の蓋が開かな~いっ!! ねぇ~、SLEクン開けて~っ!!♡♡

「かよわい」風にしているので一見気づきにくい(?)ですけど、よくよく見れば、このセリフは「お前、瓶開けろ」という命令です。そして相手(SLEクン)がこの命令に従ってくれないとイヤなんです。

……「かよわさ」とはなんだったのか(2回目)。次回も続きます。

※ひよこちゃんのセリフはイメージです。

※1 情報要素の前に+または-がつくことがあります。これはソシオタイプごとに異なっていて、意味は研究者によってマチマチだったりしますが、ストラティエフスカヤは+は「利点」や「優位性」、-は「基準」や「代替案」という言葉でよく説明します。ちなみに「権威的な」は-Seに使われがちワードでもあります。 ※2 「宣言する」という訳は管理人による意訳で、原文では「宣言的な」です。これはソシオニクス創始者Aushra由来の「宣言(平叙)型」と「質問(疑問)型」からきているものと思います。

タイトルとURLをコピーしました