初一人海外旅行でトランジット(乗り継ぎ)に失敗した話【後編】 | いざよいブログ
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初一人海外旅行でトランジット(乗り継ぎ)に失敗した話【後編】

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写真は昨日今日でかれこれ30回は通ったんじゃないかと思われる道inスワンナプーム。昨日というか今日は結局一睡もできませんでしたが、朝になって旅行会社の方Aさんとの連絡がつき一気に動き出しました。その後を心配してくださってる方もいるかと思うので報告します。

何があったのかは前回の記事をお読みください:

Aさんが真っ先に伝えてくださった事実は、まあ予想通りでした。チケット買い直しです。それも当日ですから、もう片道10万円近くすると。仕方ないです。Aさんから、とりあえずカウンターでも直接聞いてみてほしいと言われていたので、カウンターに向かいました。昨日泣きつきにいったカウンターです。

昨日はその空間に旅客は私だけでしたが、今朝はチケットを買いに来た人でいっぱいでした。焦る気持ちをおさえながらも自分の番になると、へたくそな英語で事情を説明し、新しくチケットを買う場合の金額をたずねました。しかしなんだか思うような答えが返ってきません。「○○バーツです」と一言くれればいいだけなのに。私は、とにかく今日パリに行かなければならないということを伝え、金額をやっと出してもらいました。その間も私が円とバーツの計算ができなかったり、50万円を5万円と見間違えて買おうとしたり色々とダメダメだったんですが、Aさんに助けていただきながらとりあえずは腹をくくり、10万円前後のチケットをネットで買うことにしました。

チケット購入の画面で、必要事項を埋めていると、Aさんから「帰りのチケットはどうなるか聞いてますか?」と言われて、そういえば最初にAさんから聞くように言われていたなと思いだし、再びカウンターに走りました。さっきの金額聞くやりとりだけで1時間はかかっていますから、うわまたアイツかよという顔をされているのがわかりました。

さっきとは別の乗務員さんだったのでまたへたな(しかし何度もいろんな人に話しているので確実にうまくなってはいる)英語で説明します。だんだん私の主張が伝わってきました。

「新しいチケットを買ったら、元々あった往復のチケットの、帰りの分は使えますか?」

「使えない。」

いや、そりゃ青ざめますわ。バッサリですよ。1度の乗り継ぎミスで、帰りの便までキャンセル扱いになるのかよ?と。パリに行くチケットだけでなくパリから帰るチケットも買い直さなければいけないのか?と。そもそも私、パリ行けるのか?と。

しかし、乗務員さんはそのあとに「もし新しくチケットを買うなら」と付け足しました。要は、「新しくチケット買ったら帰りのチケットは無効になるから買うべきじゃない」ということだったわけです。

じゃあどうすりゃいいのか。そうたずねたのですが、その大事なところの英語がうまく聞き取れなくてさっぱり話がすすみませんでした。向こうも呆れたような顔をして、どこかに電話をかけはじめてしまいました。もうソワソワしっぱなしです。

電話を終えると、乗務員さんは再び言いました。

「新しいチケットは買うべきじゃない」

「じゃじゃじゃあ私はどうすれば?」

すると乗務員さんはEチケットの、私が乗れなかった便をさして、「これに乗る」と言いました。私は「これに乗るしかなかったんだよ(でもお前はそうしなかった)」と責められたのかと思いました。ネガティブというか、良い可能性が浮かんでしまっていて、それを打ち消すのに必死だったんですよね。だってそんないい話あるわけないじゃないですか。そんないい話のこと考えたくないでしょ、チケットうん十万とぶかもしれないのに。

しかし乗務員さんは、こう続けました。

「これに乗るんだよ。今夜。今夜のこの便に乗るの。私たちはあなたを助けてあげるんです。あなたのやることは、今日23:20にゲートに来ること。OK?」

金額の話に1時間も付き合ってくれた乗務員さんも横にやって来て、「新しいチケットはいらないからね」と言ってくださり、新しいチケットを発行していただきました。安堵して涙が止まらなくなりました。ワンワン泣く25歳。「ドンクライッ」ってめっちゃ言われた。

コップンカー!!!と心からのお礼をして、カウンターを去りました。Aさんのアシストなかったら私このまま帰りのチケット無効になったままパリ行きのチケットに10万かけてました。Aさんにもコップンカー。さすがプロ、着眼点が違います。

で、そのあとはもう無限にふらふらしたりベンチで寝たりし、そして今ようやく搭乗ゲートを通過したところなんですが、ある致命的な欠陥に気づき震えあがっています。その欠陥、つまり

私の時計、1時間遅くない?

昼頃、電話をするためデータ受信を一時できるようにしたときにスマホが時刻のデータを受信したんでしょう、ずっとスマホは日本時間だったんですけど、それが現地時間に変わっていた。でも、なんでか、私の調整した腕時計と合ってないんですよね。腕時計より1時間進んでる。おかしいなあ、スマホがバグってたのかな?なんて思ってあんまり気にしてなかったのですが、でもやっぱりスマホのほうが腕時計よりも目に入るので「うわもう22:30か!あ、スマホバグってるから本当はまだ21:30だよ!びっくりさせんなよ!」という茶番を何回も何回もやってました。まあそんな感じでいつまでも落ち着かないので、めちゃめちゃ早いけどもういっそ搭乗ゲート付近のベンチで待ってることにしました。それなら絶対遅れない。そこで再度搭乗ゲートの場所を確認しようと思い、モニターを見たら、モニターの時刻がスマホの、つまりバグっている時刻と一致してたんですよね。

あれ?今21:38じゃないの?

あれ?日本とタイの時差って、3時間じゃないの?

つまり、昨日私がマッサージを受けるか悩んでるときにはすでに飛行機、飛んでたみたいですね。

どおりで、23:20集合で、23:12に行ってパリのパの字もないって変なわけですよ。どおりで、乗務員さんに「こんなに遅れたのはなぜ」と問い詰められたわけですよ。いやあなるほど。もう私、無事にパリ行けるんでしょうか。

みなさんも時差には気をつけましょう。

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