私らしいミスをやってしまいました…とか言って笑ってないとやってられません。初一人海外旅行で、まさかのトランジット(乗り継ぎ)失敗。今、タイのスワナンプーム空港で途方にくれています。
準備がないなら油断しないこと
海外旅行というか、研究関連の行事がフランスで開催されるということで教授に誘っていただき、急遽行くことになったわけです。
教授「フランス行かない?再来週。」
あまりにも急な誘いでしたので、普通なら断ったと思うんですが、なんと飛行機代と宿泊費は出るとのこと。ケチの私でなくてもほとんどの人はこんな誘いがきたら乗るんじゃないでしょうか。フランスなんか一生行けないかもしれないと思ってましたから。
過去に「準備は完成しない」という趣旨の日記を書きましたが、そうは言っても準備は必要。
フランスのことも正直全然知らない、海外も完全に同行者に任せきりにして1回行っただけ、国内線さえ数えるほどしか乗ったことない……みたいな状態なんですから、準備万全を目指しても目指しすぎることはなかったわけです。
でもそれは仕方ない。それ以上口を開くと愚痴と言い訳が始まってしまいます。色々あって準備ができなかった私がやるべきは、油断をしないことだけしかありませんでした。準備してないんだから、もうあとは気を張って乗り越えるしかないわけです。油断しました。油断の記事も書いたことがある気がします。もうほんとに同じ失敗しかしないなと思うんですが、ほんとに最後の最後で油断しますよね。
事件勃発
今回の旅程は、関西空港からスワナンプーム空港(タイ)へ行き、そこで乗り継いでシャルル・ド・ゴール空港(フランス)へということになっていました。乗り継ぎは難易度高いとのことでしたが、直行便はもうかなり高額になっているしということで、やむを得ずでした。
タイにつくまでは順調でした。しかし今思うと、例のSLE氏に「もうバス乗らなきゃあかんで」「最低でも3時間前にはついてないと」とウザったいくらいに言われていなかったらタイさえもたどり着けなかったと思います。(まあタイに置いてけぼりになるより関空で置いてけぼりのほうがよかったでしょうからこの言い方は微妙ですが)というか私が気づいてなかっただけでヒヤリハットはたくさんあったんですよね。
まず保安検査から搭乗ゲートに行くまでのことをよく知りませんでした。幸いだったのは、SLE氏のおかげでかなりはやく関空についていたことです。お腹もすいてないしやることないし、ちょっと早いかもだけど保安検査通っちゃお~~と、搭乗時刻の1時間前に動き出したわけです。これきっと乗り慣れてる人なら突っ込んだと思うんですが、全然早くないですね。搭乗ゲートについたのは搭乗時刻の2分前でしたから。
このミスはスワナンプーム空港でもあやうくやりかけています。トランジット時間は3時間でおそらく最低限だったのですが、この時点でも飛行機のシステムをよくわかっていないので、常夏スタイルの旅行客に囲まれながら空港の外に出るための列に並んでいました。途中でスタッフに”You can’t go out.”と言われて搭乗ゲートを案内されたのですが、まだよくわかってないので「なんでや!タイ行きたいわい!」と思っていました。まあ空港離れて乗れなかったら怖いしおとなしくやめとくかぁ~やれやれ。こんなノリでした。
あとは搭乗時刻の意味もわかっていませんでした。関空では、2分前搭乗というギリギリさだったにも関わらず、幸か不幸か何の違和感もなく搭乗できてしまいました。混んでいたのか遅れていたのかわかりませんが、私はそこで「あ、こんな感じで乗れるのね」と思ってしまったわけです。私の後ろにもたくさん人いましたからね。この偶然が、今回の失敗につながります。
スワナンプーム空港。持ち物検査を受けたのが21:30くらいかな。23:20に搭乗ゲートまで来いとのことだったので、お土産を見たりしていましたが歩き回るのも疲れたので22:50までマッサージをしてもらっていました。最高でした。そのあとものんびり歯磨きとかして、23:12に搭乗ゲートにつきました。赤字で「FinalCall」と書いてありましたがよく意味がわからなかったので、気にしませんでした。もうすぐですよってことかな?みたいに思いました。
違和感はありました。なんか乗務員はいっぱいいるけど、タイ航空の人じゃないなあと。でも人たくさんいるし、みんなフランス人っぽいし、大丈夫だよねとなぜか自分に言い聞かせました。
そして23:18。動かなすぎる。もしかして遅れている?と根拠のない想像ならいくらでも浮かびました。
……23:20。あれ、もう20分だけど。さすがに時間がすぎるのは不安。
“Excuse me..You are PPPParis?”
ようやっと、どう考えてもおかしい英語でなんか全然タイ航空ぽくない乗務員にたずねると、ゲートをあけてくれました。ゲートの下の方には、見慣れた紫色の乗務員たちがいました。が旅行客はいないし、乗務員は終わったぜ~みたいな、だれた空気にみちていました。
「あのフランス人っぽい人たち、次の便待ちのフランス人っぽい人たちかよ!」
と即時に理解しました。しかし紫の乗務員に見せられた時計は23:21。オーバーしているので無理だということでした。一応ごねてみましたがダメでした。
解決に向けて(?)
今、空港のベンチで寝ながらブログを書いています。
乗務員には「朝になったら旅券会社に連絡して、新しくチケットをとってください」と言われました。夜中にハプニングがあると宙ぶらりんが朝まで続くので精神的にきますね。その間、旅慣れている先輩の助言をもらったり、SLE氏に策を練ってもらったりしていましたが、旅券会社と連絡がとれない以上パニックになってても仕方ないと言われたので、ほんとなら今頃フランス行きの便の座席で使っていただろう首枕をして、ベンチでもはやだらだらしています。
自分は人に話しかけるのがとにかく苦手なんだなと思いました。見慣れない乗務員にあと1分でも2分でもはやく声をかけていればと思うのですが。さっき唯一の頼み綱であるwi-fiが使えなくなってパニックになってたときもインフォメーションに行ったらすぐに設定してくれましたし。困ったときにできもしないのに一人で処理しようとする癖をやめなきゃなあとつくづく思います。
あとはその話しかけるのが遅いのもそうですがもうそれ以外もなにもかもが遅いですね。SLE氏が「行動は早いに越したことはない」と言っていましたが、もうほんと私のためにあるような言葉です。
飛行機の中で日本帰りのタイ人のおじさんに「私はこれからが長いんです」と言いましたが、まさかこんなに長くなるとは。ああ~優しいおじさんと会話ができて良いフライトになりそうだな~と思っていたのですが。
それから、宿にも遅れる連絡をいれないといけません。
でもとりあえず今大事なのは、旅券会社と連絡とれてから機敏に動けるようにするための仮眠かもしれません。空港内が騒がしくなってきましたが、しばしおやすみなさい。
その後どうなったか: