宵のつれづれ#72 山火事は鎮火せねばならない | いざよいブログ
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宵のつれづれ#72 山火事は鎮火せねばならない

宵のつれづれ

宵のつれづれシリーズ、仕事帰りの電車の中で読めるくらいの軽い記事、というコンセプトではじめたシリーズです。今回は第72回、山火事は鎮火せねばならないです。

宵のつれづれ
  • よひ 【宵】名詞
    晩。また、夜に入って間(ま)もないころ。
  • つれ-づれ 【徒然】[一]名詞
    ①手持ちぶさた。退屈であること。所在なさ。
    ②しんみりしたもの寂しさ。物思いに沈むこと。
執筆のルール
  • 1記事につき1論点(ただしソシオニクスの話に絡める)。
  • ゆるく楽しく書く。
  • 毎週木曜日の、太陽が沈むころに配信。

どうでもいいけど、サムネイルを新しくしてみました。

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山火事は鎮火せねばならない

動員する機能、どういう機能なのかちょっとわかりにくいと思われてるっぽい。そんな気がする。なので今日は動員する機能の話。

動員する機能は、幼児的な超イドブロックに位置する、幼児的な機能です。また、動員する機能は多弁で、構ってほしがる子どものように粘り強い。「聞いて!!聞いて!!」と熱心に長々話し続け、そして一生懸命に自分の意見を押し付けようとします。

そして同時に、これは心当たりがある人も多いかもしれませんが、動員する機能は、こうした熱量のわりにはなんだか報われないというか、良い反応がもらいにくい機能でもあるなあと思っております。

その理由。動員する機能は無意識の領域にある機能です。いわば「裏」の機能なのですが、ちょうどそのとき意識の領域、つまり「表」にあらわれている機能は、脆弱な機能というもっともお粗末な機能だから…といったら伝わるかしら。

たとえば、EIE系統の外向倫理(+Fe)。これは一言で言えば「復讐の炎」です。大騒ぎを起こして燃料を投下し、その場にいる人々の感情を焚きつけ、先導する。EIEが息を吸って吐くようにやっていることです。

……が、このEIE系統の外向倫理を、動員する機能にもつILEの場合どうなるか。

ILEは、構ってほしい子どものように、一生懸命「復讐の炎」を燃やすでしょう。

たとえば、周りの人たちに対し、自分がいかにひどいことをされたかをドラマティックに・大げさに・長々と告発します。

ILE
ILE

昨日、A山課長に突然怒鳴られたんですよ…僕何もしてないのに、意味わからないですからね…!? 一方的に犯人にしたてあげられて…!! データが見つかるまで解放しないと言い出して…!! でも、絶対僕のせいじゃないんですよ!!(泣) ひどくないですか!?

はじめこのILEの復讐の炎は、ロウソクの炎のように小さな怒りだったかもしれません。

しかし次第に炎は大きくなります。そしてついには、山火事のような大惨事に発展します。

ILEの怒りは燃え上がり、それに伴い、語る言葉もどんどん汚く激しくなっていきます。

ILE
ILE

いやいややっぱりおかしいでしょ!!完全に被害者でしょ、僕!?思い出したら腹が立ってきた…いい年してやってることが気持ち悪ィんだよ!! 大した仕事してねぇくせに偉そうにしやがって!! いや、無能だから下を潰すしかできないのかーハハ。ま、○○とかいうカスに僕よりも高い給料出してる経営陣がもうカスだからどうしようもないねー目が腐ってら!!ハー○んでほしい!!いや今すぐにでも○ね!!F**K!!

※ひよこちゃんのセリフはイメージです。

本人のボルテージは高まっていますが、一方で周りはイマイチの反応、なんなら本人の期待とは打ってかわって、どんどん冷たくなります。

というのも、ILEの動員する外向倫理、つまりこの感情的な訴えかけは、はたからは単なる内向倫理の欠如、つまり「人間関係を乱す不適切な言動」としかみなされない場合があります(脆弱な機能×内向倫理)

だから動員する機能がどんなに熱弁をふるっても、ぜんぜん説得力が伴わない。人を動かすことができない。

ILEの場合。周りの人の感情を焚きつけ燃え上がらせるよりむしろ、周りの人をスンとシラケさせ、冷静にさせることでしょう。

ILE
ILE

あんなカス人間の悪行を、ゆるしていいんですか――!? 今こそ我々は立ち上がるべきだッ――!! 

あのねチミ…。別にワシも全員と仲良くしろとは言わんがね…確執を生んでどうするんだね…?

A山課長も声を荒げたのはよくなかったけれど…、ILEくんの普段のA山課長への態度だって直すべきところがあるわよ…?

山火事が広がって嬉しい人はいない。山火事は、鎮火せねばならない

以上。今日はILEの動員する機能×外向倫理を書いてみました。別のタイプの動員する機能も書いてみたいけど、いつか書くかもしれないし、書かないかもしれない。

※実話をもとにしたフィクションです。

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