「同一関係」、あなたは私? | いざよいブログ
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「同一関係」、あなたは私?

アイキャッチ:「同一関係」、あなたは私? ソシオニクス

今日は同じタイプ同士の関係、同一関係identityについてです。指導教官がおそらく私と同じIEI(INFJ)なのですが、先日、何の前触れもなく狂ったようにメッチャ汚い研究室の掃除をしはじめ、学生にざわつかれていたのが面白かったです。他人事でない。

当記事は古い記事であるため、内容や訳の誤り等がある場合があります。当面はアーカイブとして残しておきますが、以下の新記事をご覧くださいますようお願いいたします。

同一関係とは

モデルA

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同一関係のペア

(同じタイプ同士なので割愛。)

概要

同一関係は、同じタイプ同士の関係です。たとえば、ILE(ENTP)が2人いれば、それは同一関係の2人ということになります。この関係の2人はまったく同じモデルAの構造を持っています。

同一関係は、仲良くなるスピードがものすごく速いことや、コミュニケーションが容易なことが特徴です。すんなり相手と関わり、共感と理解を示すことができますが、解決策を示すのは稀です。日常生活でやりとりするときは、両者は同じ領域を仕切りたがるので協力が難しくなります。片方が怠惰になることが多く、そのためにこの関係は他のタイプよりも団結力がありません。しかし、同一関係のパートナーとは(同じ仕方で)同じクアドラの価値を共有しますから、似た人生観と似たアプローチをもつことでしょう。このような類似性により、両者の間では(例えば同属関係以上に)競争的な考え方に焦点が当たる傾向があります。自分に似ている分、相手の強みや弱みについても考えることができるからです。

もし同一関係のパートナーと共通の関心をもっているとすれば、自分の活動に大いなる刺激をもたらします。同時に、最善のロールモデルになることもあるかもしれません。自分の強みが現実的にどう発展し、そして自己実現と社会的認知をどう手に入れるのかを代わりに表してくれるからです。双対関係とは対照的です。双対関係の場合、直接的なやりとりに引き付けられます。それは双対関係にとって直接のやりとりがもっとも自分のためになるものだからです。

同一関係①(by Bukalov, Boiko)

この関係は面白いです。なぜなら、相手のことを見るとき、まるで外から自分を見ているかのようだからです。ソシオニクスを知っている人には、そのタイプのステレオタイプが特にこの関係であることの証拠になります。相手が何に根差しているのかを理解することができます。人を動かそうとする動機がこちらにははっきり見てとれるので、自身のふるまいをただすことにつながります。防衛がはたらくメカニズム、つまり人前でつける用のある種の仮面もよく見えます。この関係は、蓄積された知識と経験を伝える必要があるときにもっとも良いものになります。たとえば勉強する場面が挙げられます。生徒は先生の言うことを完璧に理解でき、先生は生徒のニーズをすぐに理解できるからです。これは特にサブタイプが一致しているときに顕著です。サブタイプが異なると相互理解までにやや時間がかかります。Si-SEI(ISFJ)には、Fe-SEIは活発すぎるし「心」をあまりにもかき乱してくるように思うでしょう。Ne-ILE(ENTP)には、Ti-ILEは用心深すぎてそれどころか我慢しているように見えたり、小さな問題を分析するのに夢中になっているように見えたりします。同一関係は同じ目で世界を見ているので、経験を伝え終わったあとは、お互いに言うべきことは何もなくなり無関心になります。共通のゴールや目標に向けて働かなければならないときは例外です。

同一関係②(by Gulenko)

単調な議論

コミュニケーションは、知識のレベルが異なる場合のみ生産的なものになります。この場合は面白い議論が始まります。同じ知的水準にあるときは、議論はだらだらと長引き、すぐに退屈なものに代わるでしょう。相手に、らしくない行動をとるように勇気づけることで、この関係の退屈さを楽しく打ち破ろうとします。たいてい十分な理解はありますが、お互いに深い関心はありません。人為的にバランスをかき乱さなければ、のちに起こる利権の衝突は避けられないでしょう。

関係性の2つのサイン

この関係では直感的に相手の動機を理解し、自分の振る舞いを標準化しようとしたり、自分の自由を制限したりするどんな試みにも対抗しますが、しかし公平です。きわめて民主的で、あらゆる枠や伝統に背くのがこの関係です。

同一関係はすぐにその無関心な特性を明らかにします。お互いの行動原理をたやすく推定するので、すぐに関心を失ってしまうのです。知性化、つまり認識への興味や知的な議論を重要視する傾向があります。

お互いの似た人生観を組み合わせ、出来事の同じ側面を取り入れ、趣味関心を共有します。一緒に考えた計画は生き生きとしていて将来性があるのですが、それを狙い通りに実行する機会はほとんどありません。

気質が似ていて相手のやり方が理解できてしまうせいで、同一関係はすぐに退屈で単調なものになります。人間に本来的に備わっている感情は、人生を通して変化することはめったにありません。そして、このような変化が起これば、原因とその意味はすぐに理解できるのです。この関係の退屈さを払いのけるのはより困難なものになります。

同一関係は、好みがとてもよく似ているので、交際するとよりいっそう似てきます。この類似性は、はじめのうちは魅力的です。相手をもっと理解しようと努力しますが、この過程を追求するうちに、最終的にはその成果を見失います。2人の見地は合算されてしまうので、お互いの貢献は見分けがつかなくなるのです。

仲良くやっていくアドバイス

この関係は話し合えるような多様で新しい情報をコンスタントに持ち込む必要があります。話し合いの間は、知的な議論になりやすく、お互いに知性面での優位を証明しようとします。なので、もっと頻繁に出かけたり、社交的に活動したり、映画館や博物館や公園を訪れたりしましょう。あるいはもっとシンプルに近所を散歩してもいいかもしれません。

家事を分担しましょう。そしてどちらが上位であるかを強調しないようにしましょう。同一関係は自分が期待することをやってはくれないということを胸に止め、失望すること、そしてより現実的になるために計画に順応することは覚悟しましょう。この関係の居心地のよくない側面は、相手に関する不確実さが続くことです。このような疑いが生じるとすぐに、自分の感情をわきに置いて、合理的に何が間違っているのかを指摘しようとします。相手の行動のパターンを理解できない場合は、詳細を説明させることでこの関係は簡単に安定します。傲慢さに関係を乗っ取られてはいけません。ユーモアの感覚を持ちながら、民主的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

同一関係③(by Gulenko, Molodtsev)

同一関係の間ではたくさん理解できることがありますが、同時にお互いを本当に助けてあげることはできません。これを見れば、同一関係は相手に共鳴する感覚を発達させやすくなります。この状況なら自分も同じことをしただろうと感じるので、相手を何らかの形で助けたい、あるいは擁護したいと思います。一方で、コミュニケーションは急速に退屈なものになります。相手から新しい学びを得られないと、この関係が無益に見えます。情報価値のない相手は鈍くてつまらない人に見えます。時が経つとともに、この関係は中立的になるか無関心になるかします。これは驚くべきことではありません。なぜなら、情報交換を済ませたあとに会話を続けても、自分と同じ結論に達したということが先にわかってしまうので、面白くないのです。両者の間で経験や知識に大きな違いがある場合は例外です。この場合は、お互いに大いに興味を持ち、非常に魅力を感じるかもしれません。この関係は師弟関係を結ぶには理想的です。この場合の協力は、同じ方向に2つの力を加えることになるわけですから、有益なものにもなります。サブタイプが重複する場合は、コミュニケーションはより楽しく容易なものになります。サブタイプがミスマッチの場合は、お互いをいくらか疑いの目で見ます。相手はどうも誤った方向へ向かっているように見えるのです。同一関係は、教育という点では大いに価値があります。なぜなら、自分をより客観的に見つめさせ、自分の強みと弱みを判断させることができるからです。そして自分をみつめることはいつも楽しいわけではありません。テープに撮った自分の声でさえ、自分が思っていたほど良くはないのです。この関係は、適切な自己評価を発達させる助けになります。

まとめ

いや~当たりすぎワロタって感じですね。大事なところは

  • 似てるので共感・理解は容易だが、似すぎているので退屈になったりマウンティングが起こったりする
  • つねに新しい経験や知識を会話に持ち込む必要がある
  • 相手を媒介とすることで、適切な自己評価ができるようになる

あたりでしょうか。

たしかにIEIによるマウンティングにはやたら遭うなと思っていました(笑)。それを受けて「お前の意図などすべてお見通しだ。自分が優位に立ちたいだけだろう」と抵抗していたことまで言い当てられている。まあ逆もそうなのでしょうが。いずれにせよ、本文にある「傲慢さに関係を乗っ取られてはいけません」という言葉をかみしめなければいけないですね。師弟関係には最適というのはよかった。冒頭に出てきたIEI(多分)の先生の言うことは確かに理解がしやすいし、ロールモデルにやっと出会えたなぁというふうに感じていました。

引用・参考
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