宵のつれづれシリーズは、仕事帰りの電車の中で読めるくらいの軽い記事を書きたいなということではじめたシリーズです。今回は第57回、己の欲せざるところ、人に施すなかれ。
参考:学研全訳古語辞典
己の欲せざるところ、人に施すなかれ
前回、ESIの「裁く倫理」について紹介したので、そのへんについて触れます。
「己の欲せざるところ、人に施すなかれ」
これは孔子の有名な言葉ですけども、「自分がされたくないことを人にするな」という意味ですね。
この道徳的なポリシーは、ストラティエフスカヤに倣えば、ESIの裁く倫理、ESI系統の内向倫理(関係の倫理)に関わるものだそう。
こうした道徳的なポリシーを、ESIは強く意識しています。つねに道徳的なポリシーに従い、一貫した態度をとろうとします。

ESI
自分がされたくないことを人にしてはいけない。

ESI
自分は、高いお金を払って買ったものがすぐ壊れてほしいと思うか?

ESI
いやでしょ。

ESI
すぐ壊れる粗悪品をできるだけ高い金額で売れとか言われたら、会社やめるかも。売りたくない。
こうした道徳的ポリシーに従っている状態は「善」です。
逆にポリシーに反していれば、それは「悪」です。自分がされたくないことを人にするのは、ESIの観点では、やはり悪なわけです。
ESI自身がポリシーに従えなかったとき。つまり自分が「悪」をなしてしまったとき。ESIは「罪悪感」でいっぱいになります。そして、激しく自分を責めるのです。

ESI
ハァ………。
次回つづきます。
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。