宵のつれづれ#38 あてにならないものさし | いざよいブログ
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宵のつれづれ#38 あてにならないものさし

ソシオニクス

仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第38回目、あてにならないものさしです。

宵のつれづれ
  • よひ 【宵】名詞
    晩。また、夜に入って間(ま)もないころ。
  • つれ-づれ 【徒然】[一]名詞
    ①手持ちぶさた。退屈であること。所在なさ。
    ②しんみりしたもの寂しさ。物思いに沈むこと。
執筆のルール
  • 1記事につき1論点(ただしソシオニクスの話に絡める)。
  • ゆるく楽しく書く。
  • 毎週月曜日の、太陽が沈むころに配信。

あてにならないものさし

なんでかしらんけど『宵のつれづれ』が内向感覚の話ばっかりになる件について。前回は、規範の機能が自分の評価の基準=ものさしを持ちますよという話をしました。

たとえば、LIIのものさしは、その人が「『自分がされたら嫌なことを人にしない』という倫理観を持ってる人かどうか」(内向倫理)でした。

LIIは、それを踏まえて人を評価していきますが、その評価は「鋭い!」というよりはむしろだいぶ大ざっぱ。常識的、マトモ、真面目…と言ってもいいかもしれませんが。

そう、こんなふうに。前回の例ややこしかったんで別の例にします。

LII
LII

アイツがあの人に「え、まだ実家なの? 自立しなよ(笑)」とか言ってて、あぁ…人の心がわからない人なんだなと思ったねぇ…。

貧しい家庭ゆえ実家暮らしを継続することを選んだ人を、「え、まだ実家なの?」と嘲笑うアイツ……ッ!!

親から仕送り20万/月もらっている分際で「自立しなよ(笑)」とかぬかすアイツ……ッ!!

それによって「実家暮らしの人=親離れできてない」⇔「一人暮らしのオレ=自立している」という自分に優位な構図を押し付けるアイツ……ッ!! ゆるせねぇ……!!

※実話をもとにしてますがフィクションです。

そんなアイツのことを、LIIは自分のものさしをあてながら見ています。そして、アイツの倫理観は基準以下!!と判定し、「人の心がわからない人なんだな」と、大ざっぱな結論を導き出したのです。

ですがこうした自分のものさしによる評価に、常に自信を持てているわけではありません。時々、自信が持てなくなる瞬間があります。

LII
LII

アイツのあの言動って、一般的には赦されることなの…?

自分のものさしは、あてにならないものさしかもしれない…そんな可能性に至ることほど恐ろしいことはありません…。

なぜって、そのものさしを信頼できる基準とみなして、自分や他人を評価してきたからです。でもそれが、すべて思い違いだったとしたら…。 「自分は人並みくらいだろう」も「あの人は尊敬できるなぁ」も「アイツはアカンわぁ」も、他の人から見たら全部真逆だったとしたら…。

次回こそは終わらせるぞこの話。

※ひよこちゃんのセリフはイメージです。

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