仕事帰りの電車の中で読めるをコンセプトにした、宵のつれづれシリーズ。今回は第43回目、ギャップ萌えです。
ギャップ萌え
ギャップ萌え…って今も使われる言葉なんでしょうか。わかりませんけど、ギャップが見えるとキュン♡とくる、みたいなの、あるじゃないですか。
いつもクールな人がふとした瞬間に見せる笑顔、お調子者の真面目な表情、穏やかな奴の本当の怒り…。まあなんでもいいんですけども、なんかそういうの。
ソシオニクスでギャップが生まれそうな部分ってどこかなといったら、色々思いつきますけど、よく言われそうなのは、モデルA第5機能の暗示される機能じゃないかなと思います。
暗示される機能は、そのタイプにとって最大の弱点でありながら、無意識に大きな価値を置いている部分ですが、そこから人にサポートを期待します。
それがどういうふうにギャップ萌えにつながるか考えました。
たとえば、厳格なビジネスマンとして語られる論理型のLSEというタイプ。ホームズというあだ名もあるのですが、まさに探偵のように相手の矛盾を切り崩しながら、ビシバシと仕事をこなしていく頼れるタイプです。
あなたはその日「まっすぐ帰り、21時には家に着いていた」と言うことね。
…そ、そうだよ! いつも通り1号線を通って…。
おかしくないかしら? その日、1号線は事故により通行止めになっていて、まっすぐ帰ることは不可能でした。大きな事故でしたから覚えてないはずありませんよね。
……ッ!!
あなたはその日、A子さんと会っていた。違いますか――
※ひよこちゃんのセリフはイメージです。
かたやこのLSE、暗示される機能は内向倫理(関係の倫理)。人間関係においてはかなり不器用で繊細な一面があり、ギャップとして感じられるとすれば、そこ。
仕事終わりに一緒に飲みに行き、酔いも回ってきた頃にこんなふうに打ち明けてくることがあるかもしれないし、ないかもしれない。
昔大切だと思ってた人に裏切られてね…、それ以来、人を信じられないの。
…君は、私を裏切らないでいてくれる?
※ひよこちゃんのセリフは妄想です。解釈違いだったらごめんちょ。
まとめると、暗示される機能の生み出すギャップは、ギャップの中でも、「そのタイプが時折見せる弱っちい一面(←キュン♡)」って感じのギャップですね!
ただ1つ注意点がありまして、暗示される機能によるギャップ萌えを自ら狙いに行く…ってのはやめたほうがいいかもしれません。いや、絶対やめたほうがいいと思います。
なぜかというと、痛々しいから…と言ったら身も蓋もないので、暗示される機能ってのは弱っちいだけの無害な機能ではないからです、とでも言っておきましょうか。続きは次回。